佐藤弘道を襲った「脊髄梗塞」 20代でも発症例 医師「血管が詰まるという病気なので…」
2024年06月13日 14:33
芸能
丸田氏はまず脊髄の役割について、「人間の背骨の中には、脳からつながっている神経の束が走ってるんですね。束が手足まで伸びていることによって、我々は手を動かしたり、足を動かしたり、痛みや温度を感じることができるんです」と説明。その上で、この聞き慣れない病名について「その脊髄に栄養とか酸素を与えている血管がありますが、それが詰まってしまうと壊死してしまうことになるので、壊死したことによってそこから先の足などが動かせなくなってしまうという病気です」と解説した。
「梗塞」とは詰まること。丸田氏は「脳梗塞、心筋梗塞と一緒で、血管が詰まることによって、血管が栄養を与えているはずのものが脳だったり、心臓だったり、脊髄が壊死してしまう病気です」と付け加えた。
佐藤は公表したメッセージで、「『脊髄梗塞』は残念ながら有効的な治療法が無いことは知っています」と明かしている。丸田氏は「脊髄梗塞は分かっていないことも多いんですが、一般的な治療は手術とかは基本的にはせずに、また梗塞と言って血管が詰まることを防ぐために血液をサラサラにするお薬を使ったり、ステロイドのお薬を使って、あとは安静。ある一定の時期が過ぎてくると、リハビリが開始されてくると思います」と、今後を見通した。
原因については分かっていないが、丸田氏は「考えられることとしては一つは、生活習慣病です。血管が詰まるという病気なので、動脈硬化とかによって起こってきますから、高血圧とか脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙を避けていただくことが予防になってきます」と予防法を解説した。
また「血管の大動脈の病気、大動脈解離とかの病気や、手術の後にも血栓が発生しやすいと言われている」としつつ、「それに当てはまらない20代とかの発症もまれに見られるので、原因が分からないというのが実際のところです」と警鐘を鳴らした。