西田五段 最終9人目の王将戦2次予選進出 藤井棋聖に挑戦中の山崎八段を破る

2024年06月13日 18:16

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西田五段 最終9人目の王将戦2次予選進出 藤井棋聖に挑戦中の山崎八段を破る
兄弟子の山崎隆之八段(右)を破り、2年連続2次予選進出した西田拓也五段 Photo By スポニチ
 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の1次予選8組決勝が13日、大阪・関西将棋会館で指され、先手・西田拓也五段(32)が山崎隆之八段(43)に99手で勝利し、2次予選に進出した。これで2次予選進出9人が出そろい、藤井聡太王将(21)=8冠=への挑戦権争いは残留組と合わせて18人で3枠を争う2次予選へ移る。
 西田、山崎は歴代最多の棋士13人を輩出した森信雄七段門下の兄弟弟子。戦型は相振り飛車へ進んだ。

 西田が17手目▲6五歩と角道を開けて積極的に立ち回る。「(19手目)▲6六銀型で主張を作り、後はじっくり…と考えました」。55手目▲5五歩の突き捨てから仕掛けると、飛車を5筋へ振り直してさらに73手目▲5四同飛の飛車斬り。「(直前の)▲5四歩を突いたところはいけるかなと思いました」。95手目▲5六金で5四の山崎王が受けなしになることを確認しての踏み込みだったという。

 西田が新型コロナに感染したため、5月29日に予定した対局を2週間延期した影響を感じさせなかった。西田の2次予選進出は2期連続。ただ、前期は1回戦で敗退しただけに「突破を目指したい」とあと3勝してのリーグ入りを見据えた。

 一方、敗れた山崎は以前、西田と公式戦で似た将棋を指したが、「もう少しうまくやれたというのが残っていて」。その反省を生かすべく、再登板させたが50手目△5二王、52手目△6一王とほぼノータイムで指した王寄りを「指さない方がましな手を指した。集中力を欠きました」と反省した。

 藤井に挑み、15年ぶり2度目のタイトル戦となる棋聖戦5番勝負の真っただ中。黒星発進で臨む第2局を17日、新潟市で控える。「研究会を含めて、内容の良くない将棋が1カ月以上続いている。何とか粘り強く考えることを取り戻して、立て直していかないといけない」と気持ちを引き締めた。

 例年年明けに開幕する王将戦7番勝負。その挑戦者を決める挑戦者決定リーグは、前期挑戦者の菅井竜也八段(32)、前期リーグから羽生善治九段(53)、永瀬拓矢九段(31)、近藤誠也七段(27)が残留し、残る3枠が未定となっている。

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