ミセス新曲「コロンブス」MV、公開停止 問題点は? 類人猿との“架空の物語”説明も…先住民と重ねる声
2024年06月13日 15:25
芸能
![ミセス新曲「コロンブス」MV、公開停止 問題点は? 類人猿との“架空の物語”説明も…先住民と重ねる声](/entertainment/news/2024/06/14/jpeg/20240614s10041000137000p_view.webp)
MVの中では、猿の着ぐるみを着た出演者にピアノを教えるなど“文明を学ばせる”ようなシーンが描かれた。また、猿の着ぐるみを着た出演者に人力車を引かせる様子も描かれ、物議を醸した。
歴史に名をはせるイタリアの探検家クリストファー・コロンブスだが、近年「先住民の虐殺者」や「黒人奴隷貿易に関与した」などとして批判を集めるようになった。2020年にアメリカで起きた白人警官の暴力による黒人男性死亡事件以降、世界各地でコロンブス像が破壊されるデモが頻発している。
ミセスのMVでは「500万年以上もの時を越えて出くわした類人猿たちとのホーム・パーティー」という架空の物語であることが説明されているが、「類人猿と先住民とを重ねているのでは」と受け取りかねないという声が上がった。
猿の着ぐるみを着た出演者に人力車を引かせる様子に関しては、「奴隷労働」を彷彿とさせるという声が上がり、猿の着ぐるみを着た出演者に文明を学ばせるシーンについては「コロンブスは奴隷制度を作ったり先住民を奴隷にしたと言われている人なので、コロンブスの格好をして猿に文明を教えているような描写はMVでも倫理的にどうなの」「高度な文化の西洋人という印象」という声が。
ファンからは「ミセス炎上する日が来るとは」「コロンブスという楽曲に罪はない。これからもミセスを応援し続けます」「むしろ現代のなんでも規制しようとする風潮へのアンチテーゼなのかもしれない」「500万年前にタイムスリップして歴史を塗り替えることができたらどんなにいいだろう…という世界平和への願いが込められてるのでは」「これからも応援してます」と、さまざまな声が投稿された。
レーベルはこれらの声を受け、「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました。当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。