「キングダム」佐藤信介監督「なぜこんなに突然に…」中村靖日さんの悲報に沈痛「涙が止まらなくなった」

2024年07月15日 19:55

芸能

「キングダム」佐藤信介監督「なぜこんなに突然に…」中村靖日さんの悲報に沈痛「涙が止まらなくなった」
中村靖日さん Photo By スポニチ
 映画監督の佐藤信介氏(53)が15日、自身のSNSを更新。10日に51歳で死去した俳優の中村靖日(なかむら・やすひ)さんを追悼した。
 中村さんは独特の存在感を放つ名バイプレーヤーとして活躍。色白で下がった眉尻が印象に残る外見と演技力で、シリアスからコメディーまでさまざまな役柄を演じ分け、ドラマに映画に引っ張りだこの存在だった。訃報は14日に所属事務所が発表した。

 役者の道に進んだのは、現在「キングダム」「GANTZ」「図書館戦争」シリーズなどで知られる佐藤監督との出会いがきっかけ。同時期に武蔵野美術大学に通っており、佐藤氏が初めてメガホンをとった16ミリ映画「寮内厳粛」にスタッフ兼俳優として参加。その後、佐藤氏が脚本を手掛けた「ざわざわ下北沢」(00年、監督市川準)などに出演した。

 佐藤監督は「中村君との思い出」と題したnoteを添え自身のXを投稿。「中村靖日さんが先日、逝去されました。信じられない思いでいっぱいで、しばらく言葉もありませんでした。なぜこんなに突然に。こんなに若くして」と沈痛な思いを吐露した。

 そして「大学の後輩だった中村君とは、学生時代、共に映画について語り、共に自主映画を作り、そして、出演もしてもらいました。たくさんの思い出があります。中村君は、後輩でありながら、映画や創作について、深く話のできる良き友達でした。初めて映画作りで頼んだのは、撮影でした。でもその透明な、独特の雰囲気に惹かれて、予定にないカットで、階段に落ちる綺麗な光の元に座ってもらい、本を読む青年を急に演じてもらった。それをきっかけに、次の自主映画には、重要な弟役を演じてもらった。さらにその次の自主映画でも、飄々とした学生を演じてもらった。常に中村君とは、役者と監督ではなく、友達同士だった。それは、それからも同じ」と思い出を振り返った。

 「突然の訃報を聞いて、何も考えられなかった。受け入れられなかった。しばらくして、なぜか、深夜の小金井公園の満開の桜の下で、枝を揺らして桜吹雪を作り、万歳三唱をしながら大笑いした時のことを思い出し、涙が止まらなくなった。会えば必ず映画作りや創作について話をしていた中村君。いつまでも学生時代、自主映画について話し合っていた時と、同じ気持ちで将来について話していました」と自身の思いをつづった佐藤監督。

 「きっといい雰囲気のおじいさんの役者になるんだとばかり思ってた。悔しさや悲しさや、なんで中村君が今、と言葉が行き来戻りつして気持ちの整理がつきません。こんな日が来るなんて、今も信じられません。謹んで、中村靖日さんのご冥福を、お祈りいたします」と旅立った中村さんに早すぎる死をしのんだ。

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