斎藤八段 昨年度勝率・850の藤本五段を下し、藤井王将挑戦へ2次予選準決勝進出
2024年07月15日 20:49
芸能
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持ち時間3時間から残り11分になっていた斎藤は指し直しになれば1時間に回復し、先手番も得られる利点、藤本も先に竜を作られた形勢を悲観していたためか、千日手に応じ、午後3時19分に成立した。同49分に斎藤の先手で指し直され、斎藤が残り1時間、藤本は2時間1分から指し直し局は始まった。
斎藤は角道を開け、右銀を繰り出して15手目▲4五歩と積極的に仕掛けた。角交換から急戦模様で進めた後、一転して駒組みへ戻り、斎藤は矢倉、藤本は雁木(がんぎ)から右王の陣形を敷いた。
90手目△4七銀と4八の金取りに打ち込んだ藤本に対し、斎藤は▲5九王と王自らで金を支える「顔面受け」。▲同金と取れば△3八角の飛車金両取りがあるとはいえ、強気の受けで形勢をたぐり寄せていく。取られかけた左銀を中央展開、中段王でも藤本の攻めをしのぎ、最後は大駒4枚を手中にして藤本王を寄せ切った。
斎藤は5月、王位戦挑戦者決定リーグ紅組での初対戦に続く対藤本戦連勝。次戦で、渡辺明九段(40)と対戦する。