斎藤八段 昨年度勝率・850の藤本五段を下し、藤井王将挑戦へ2次予選準決勝進出

2024年07月15日 20:49

芸能

斎藤八段 昨年度勝率・850の藤本五段を下し、藤井王将挑戦へ2次予選準決勝進出
斎藤慎太郎八段
 将棋のALSOK杯第74期王将戦2次予選(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)が15日、大阪・関西将棋会館で指され、斎藤慎太郎八段(31)が藤本渚五段(18)に勝利し、3組準決勝に進出した。藤本は昨年度成績が51勝9敗の勝率・850。・852で勝率1位賞の藤井聡太王将(21)=7冠=にわずかに及ばなかったが新人賞と最多勝利賞をダブル受賞した最年少棋士を、21、22年度名人戦挑戦者の斎藤が押し切った。
 振り駒の結果、先手は藤本になり、戦型は相掛かりへ進んだ。角交換の後、右辺にと金を作った斎藤は、右銀を取らせる間に飛車を成り込んで攻勢を築いた。さらに角打ちから藤本陣の攻略を図ったが、藤本にも角捨ての応手があり、ここから同一局面が4度現れる千日手へ進んだ。

 持ち時間3時間から残り11分になっていた斎藤は指し直しになれば1時間に回復し、先手番も得られる利点、藤本も先に竜を作られた形勢を悲観していたためか、千日手に応じ、午後3時19分に成立した。同49分に斎藤の先手で指し直され、斎藤が残り1時間、藤本は2時間1分から指し直し局は始まった。

 斎藤は角道を開け、右銀を繰り出して15手目▲4五歩と積極的に仕掛けた。角交換から急戦模様で進めた後、一転して駒組みへ戻り、斎藤は矢倉、藤本は雁木(がんぎ)から右王の陣形を敷いた。

 90手目△4七銀と4八の金取りに打ち込んだ藤本に対し、斎藤は▲5九王と王自らで金を支える「顔面受け」。▲同金と取れば△3八角の飛車金両取りがあるとはいえ、強気の受けで形勢をたぐり寄せていく。取られかけた左銀を中央展開、中段王でも藤本の攻めをしのぎ、最後は大駒4枚を手中にして藤本王を寄せ切った。

 斎藤は5月、王位戦挑戦者決定リーグ紅組での初対戦に続く対藤本戦連勝。次戦で、渡辺明九段(40)と対戦する。

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