中村靖日さん死去 51歳、急性心不全 朝ドラ常連の名バイプレーヤー 「ゲゲゲの女房」など出演

2024年07月15日 04:45

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中村靖日さん死去 51歳、急性心不全 朝ドラ常連の名バイプレーヤー 「ゲゲゲの女房」など出演
09年、映画「旭山動物園物語」の初日舞台あいさつでフォトセッションに納まる中村靖日さん(前列左から2人目) Photo By スポニチ
 映画「運命じゃない人」やドラマ「謎解きはディナーのあとで」などで知られる俳優の中村靖日(なかむら・やすひ)さんが10日、急性心不全のため死去した。51歳。大阪府出身。14日、所属事務所が公式X(旧ツイッター)で発表した。
 葬儀・告別式は親族の意向により近親者のみで済ませた。所属事務所は「急な訃報でご親族ならびにスタッフ一同、いまだ現実を受け止めることができない状況でございます」と急逝だったことをうかがわせた。

 朴とつとしたたたずまいと、ひょうひょうとした存在感で名バイプレーヤーとして鳴らした中村さん。武蔵野美術大学時代から自主映画の製作に関わり、在学中に先輩の佐藤信介監督(53)の「寮内厳粛」にスタッフとして参加し俳優としても出演。同作が1994年のPFFアワードのグランプリを受賞し劇場公開されたことでデビュー作となった。

 同大大学院を卒業後、佐藤監督が脚本を手掛けた映画「東京夜曲」(97年)、「ざわざわ下北沢」(00年)などに出演。05年、映画初主演となった内田けんじ監督(51)の「運命じゃない人」が、カンヌ映画祭の批評家週間への出品や、毎日映画コンクールで脚本賞などを受賞したことで大きな注目を集めた。

 テレビでもNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」、「ごちそうさん」、同局のコントバラエティー「サラリーマンNEO」など話題作に数多く出演。所属事務所は「年を重ねてきても清く透明感がある稀有(けう)な存在の役者でした。役者として多くの作品に恵まれましたこと、故人に代わり御礼申し上げます」としている。

 中村 靖日(なかむら・やすひ)1972年(昭47)11月15日生まれ、大阪府出身。主な連続ドラマのレギュラー出演作はTBS「ATARU」、「悪党たちは千里を走る」、フジ「リッチマン、プアウーマン」、WOWOW「夢を与える」など。映画では07年「サクゴエ」に弓削智久とダブル主演している。

 ▽急性心不全 心臓のポンプとしての働きが急激に低下して全身の血液の流れが滞るうっ血状態と、血液の循環が維持できない状態が短期間で起こること。主な原因として急性心筋梗塞などの虚血性心疾患があり、他にも拡張型心筋症や高血圧性心疾患などがある。誘因として多いのは不整脈や肉体的、精神的なストレスなど。突然死の原因として最も多い。

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