渡辺明九段 藤井王位に431日ぶり勝利! “天敵”に雪辱の1勝でシリーズ1勝1敗 初の王位奪取へ

2024年07月18日 17:41

芸能

渡辺明九段 藤井王位に431日ぶり勝利! “天敵”に雪辱の1勝でシリーズ1勝1敗 初の王位奪取へ
1勝1敗のタイとした渡辺明九段(撮影・我満 晴朗) Photo By スポニチ
 将棋の第65期王位戦第2局は18日、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で2日目が指され、先手の挑戦者・渡辺明九段(40)が藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に97手で勝利。シリーズ成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。渡辺は初の王位が懸かる。藤井は1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第3局は30、31日に徳島県徳島市の「渭水苑」で行われる。
 渡辺のここまでの藤井との対戦成績は4勝21敗。過去5度のタイトル戦でも5戦全敗と圧倒されていたが、23年5月13、14日の名人戦第3局以来、431日ぶりとなる白星を挙げた。

 対局後、渡辺は「つかみどころが難しい将棋だったが、難しい中でもケアできた部分は多かったかな」と振り返り、次局に向けて「あまり間がないので、しっかり作戦を練って臨みたい」と語った。

 1日目の戦型は相掛かり。角交換を経て迎えた午後は長考合戦となり、渡辺が53手目を封じて終了した。2日目は角交換からジワリと攻勢を強めると、そのまま一気に押し切る完勝だった。

 6、7日に愛知県名古屋市で行われた開幕局は千日手指し直しの末、AI評価値99%からまさかのミスで痛恨の大逆転負けを喫した。第2局の前夜祭では「第1局は非常に大きな反響をいただき、励みになった。第2局も頑張っていければと思う」と意気込みを語っていたが、見事雪辱を果たした。

 王位戦初出場の渡辺はタイトル獲得31期の強豪。昨年の名人戦(対藤井)以来、通算45回目のタイトル戦で王位奪取を狙う。

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