有森也実 女優としての「運命の分岐点」 十三回忌迎えた大物女優のかつての言葉明かす「大丈夫…」
2024年10月08日 15:06
芸能
有森は森さん、黒柳とは舞台「放浪記」で共演した。黒柳が演じた日夏京子については「凄く天真らん漫で素敵で、同じ役でも演じる方が違うとこんなにも表情が違うんだって、凄く女優としても勉強になったし、楽しかったです」と語った。
自身も日夏京子を演じたいと森に直談判したこともあるという。「新幹線に乗る時にね、“いつか日夏京子をやりたいです”って森さんに。“うーん、也実ちゃんね、そうねえ”って言って。でも笑顔で言ってくださったから、それがちょっとうれしくて。まあ無理でしょうね。そもそもが」と笑ってみせた。
「放浪記」に出演するきっかけは森さんの言葉だった。「ちょうどオファーを頂いて悠起ちゃんという役でオファーを頂いて、タイミングが、『頭痛肩こり樋口一葉』っていうこまつ座の井上ひさしさんのお芝居の本番と稽古が重なってて。これはちょっと難しいんじゃないかなって」と当初は5日程度しか稽古ができないため迷惑をかけることを心配し、断ったという。
そうして森が出演する舞台を見に行き、あいさつに出向いた際に事情を説明。すると森からは「本番と稽古を縫うなんて当たり前よ。私たちは本番と本番を縫ったわよ。大丈夫だからおやりなさい」との意外な言葉をかけられたとした。
「ええーっ?稽古5日ぐらいしか出られないんですけれど、大丈夫ですか?」と伝えても、「大丈夫、あたしが言うんだから大丈夫。おやりなさい」と背中を押されたとした。
「それでもうお断りするつもりだったんですけど、“分かりました”って言って、やらせていただくことになりました」と有森。森さんとの共演は6年で、「あれで森さんが本当に“ああ分かったわ”って言ったら、このご縁はなかっただろうし、あたしも女優としてここまで頑張れるかどうかっていうのも疑問ですし、本当になんか運命の分岐点ですね」としみじみと話した。