「光る君へ」道長わざと占い?→行成板挟み→彰子激怒 一条天皇ロス広がる「2週連続で辞世の歌」ネット涙
2024年10月20日 20:45
芸能
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第40話は「君を置きて」。まひろ(吉高由里子)の書く“光る君の物語”が相変わらず宮中の話題になる中、一条天皇(塩野瑛久)が体調を崩し、不穏な空気が漂い始める。占いによる不吉な予兆が藤原道長(柄本佑)に報告され、次期皇位をめぐる公卿たちの動きが加速。中宮・藤原彰子(見上愛)が一条天皇の容態を心配し、まひろが付き添っていると、現れた道長に対して彰子が感情をあらわにし…という展開。
寛弘8年(1011年)。占いには「崩御の卦」。大江匡衡(谷口賢志)と道長の会話を聞いてしまった一条天皇は、譲位を決意した。藤原定子(高畑充希)との子・敦康親王(片岡千之助)が次の東宮になることを望んでいたものの、藤原行成(渡辺大知)に説得され、彰子との子・敦成(あつひら)親王の立太子を承諾。嗚咽した。
彰子は激怒した。
「病でお気持ちが弱っておいでの帝を、父上が追い詰めたのですね」「信じられぬ!帝は、敦康様を次の東宮にと、私にも仰せであった。心が変わるはずがない」「まだ4歳の敦成を今東宮にせずとも、敦成にはその先が必ずあります。それに、敦成の母でもありますが、敦康様の母でもあるのです。敦康様をご元服の日までお育て申し上げたのは私です。2人の皇子の母である私に、何の相談もなく、次なる東宮を敦成とお決めになるなぞ、とんでもなきこと。父上は、どこまで私を軽んじておいでなのですか!帝にお考えを変えていただきます」
道長は「政を行うは私であり、中宮様ではございませぬ」と制止した。
6月。一条天皇は譲位し、25年に及ぶ一条朝は幕を閉じた。居貞親王が三条天皇(木村達成)となり、敦成親王が東宮となった。
定子の娘・脩子内親王(海津雪乃)は「これが、我らの宿命なのか」。敦康親王は「致し方ありませぬ」「父上のお姿を見ておったら、帝というお立場のつらさがよく分かった。穏やかに生きていくのも悪くなかろう」と受け入れた。
一条天皇は出家。「露の身の 風の宿りに」。彰子は一条天皇の手を握る。「君を置きて 塵を出でぬる 事…(ぞ悲しき)」。彰子は「お上!」と泣き崩れた。
「辞世の歌を詠じた翌日、一条天皇は崩御した」(語り・伊東敏恵アナウンサー)
行成は「権記」に、道長は「御堂関白記」に記し、涙した。
32年の生涯に幕。SNS上には「今回は一条帝ロス」「今週も涙」「(惟規に続き)2週連続で辞世の歌を聞くとは」「剃髪姿すら美しい帝」「あの麗しき姿、もう見られないよ」「道長、わざと本人に(占いの結果を)聞かせて、精神的なダメージも与えて譲位を早める策とみた」「行成くん、また板挟み」「行成、命を削る進言なり」「彰子様、全部正論」「彰子様、お強くなられて…国母覚醒に立ち会えて光栄です」「(辞世の歌の“君”は)彰子様と考えるのが自然ですが、敦康親王様の可能性もあるな、と。帝は最期まで彼を心配したと思う」「定子に宛てた遺詠であったと思いたい」「塩野瑛久さんが表現された一条天皇の品格ある美しさは『光る君へ』の中でも出色だったと思います。最期の瞬間まで…。“素晴らしい”という言葉では足りないほど、気高さに満ちていました」などの声が相次いだ。
次回は第41話「揺らぎ」(10月27日)が放送される。