藤井竜王 定位置の勝率8割復帰を逃す「こちらから振られるとは」第2局敗退も大盤解説会場で苦笑い
2024年10月20日 19:56
芸能
終局後、抽選倍率15倍を突破したファンが集う大盤解説会場で藤井が第一声を発した。司会者から、第2局の感想を聞かれるのはまず勝者との思い込みがあったのだろう。苦笑いでマイクを引き取ると、「福井の方に歓迎してもらえて気持ちよく対局できた。一手一手が難しい将棋だった」と2日間を振り返った。
7月の王位戦第3局以来のタイトル戦連勝が7で止まった。第35期第6局以来の竜王戦7番勝負での連勝も6で止まった。何より、勝てば今年度20勝5敗で、藤井にとっての定位置と言える勝率8割復帰を逃した。
悔いたのが、攻め合いになった2日目午前。8筋へと金を作って佐々木金に当てたが、6筋へ逃してその後、飛車まで撤退。読みに誤算が生じたのだろう。思い描いた攻めが通じず、「その辺りは相当苦しくなってしまったなと思った」と非勢を悟った。
移動日や対局場検分を含め、中4日で第3局がやってくる。「本局は完敗だったと思うので、また第3局。日にちも近いのでしっかり立て直してまた頑張りたい」。1年前、史上初の全8冠独占を果たした京都から出直す。