安治川親方「相撲の文化を大切に」新しい部屋こだわりの階段は伝統文化とスポーツ科学の“融合”

2023年06月16日 16:30

相撲

安治川親方「相撲の文化を大切に」新しい部屋こだわりの階段は伝統文化とスポーツ科学の“融合”
看板の前で記念撮影に収まる安治川親方(後列中央)と絵莉夫人(後列左)と所属する力士、呼出(代表撮影) Photo By スポニチ
 大相撲の安治川部屋の部屋開きが16日、都内で行われた。師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)は昨年12月に伊勢ケ浜部屋から独立。これまで仮住まいしていた江東区千田から約300メートル西へ移転し、江東区石島に4階建ての新しい部屋を完成させた。
 安治川親方は「相撲だけでなく、いろいろな要素を取り入れて文化を感じられる部屋にしようと思った。相撲という文化の中にいるということを大切に」と部屋のこだわりを説明。その考えは、1階から2階へ上がる階段に表れていた。壁面には、平安時代の「相撲節会(すまいのせちえ)」、江戸時代の天覧相撲、勧進相撲が描かれた錦絵が飾られている。「国技館のエントランスに入ってきたような感覚になる。階段を上がっていくと“相撲部屋に来たんだな”と感じられるような壁紙にしました」。

 また、この壁紙には特殊な加工が施されており、体の周波数が整う機能もあるという。現役引退後に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科で部屋運営などについて学んだ同親方ならではの、伝統文化とスポーツ科学が融合した内装だった。

 安治川部屋の力士は、名古屋場所新弟子検査受検予定でウクライナ出身のダニーロ・ヤブグシシン(19)を含め現在4人。同親方のおいにあたる序二段・安櫻(18)が一番の兄弟子だが、まだデビュー3場所目を終えたばかりと全員の経験が浅い部屋だ。だからこそ、同親方は部屋を「強くなる場でもあり、人間としての成長の場」と位置づける。今後は、江東区石島周辺で行われるお祭りに参加するなど「地域の人たちとも協力して盛り上げてやっていきたい」と交流にも力を入れる予定。こだわりが詰まった新しい部屋で心身ともに成長し、これから出世の“階段”を上っていく。

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