決断から2カ月 川井友香子 階級変更でも4強 24年パリ五輪へ「自分、頑張っているなと思った」

2023年06月16日 04:39

レスリング

決断から2カ月 川井友香子 階級変更でも4強 24年パリ五輪へ「自分、頑張っているなと思った」
女子68キロ級1次リーグで小林久美(下)を攻める川井友香子 Photo By 共同
 【レスリング明治杯全日本選抜選手権第1日 ( 2023年6月15日    東京体育館 )】 9月の世界選手権(ベオグラード)代表選考会を兼ねて行われ、女子68キロ級で東京五輪62キロ級金メダルの川井友香子(25=サントリー)が1次リーグを3戦全勝で突破し、16日の準決勝進出を決めた。昨年は度重なる腰のケガに苦しみ、12月の全日本選手権は5位。階級変更決断からわずか2カ月で臨んだ今大会で、24年パリ五輪への道を切り開く。
 決断から2カ月。「相手が凄く重い。体重は63キロくらい」とリミットから5キロも軽い体で今大会に臨んだ川井が、思い切りの良いレスリングで3戦全勝。準決勝に駒を進め、「全勝できると思っていなくて、自分、頑張っているなと思った」と自画自賛してみせた。

 ハイライトは昨年の65キロ級世界女王の森川戦。0―2で迎えた残り2分20秒、相手の左足を捉えてタックルを決めると、さらにバックを取り逆転。残り40秒で4―4とされたが、内容差で勝利。「あそこは本当に記憶がない。気づいたら足が取れて倒していた。久しぶりに思い切ったタックルができたのは凄くうれしい」と話した。

 腰への負担や合口を考慮し、所属のコーチから階級変更を打診されたのは3月。五輪女王に上り詰めた62キロ級の自分は「別の人だと思って」と割り切り、新たな階級での挑戦を決めた。自分の試合を2日後に控える姉・金城梨紗子のサポートも「いてくれるだけで心強い」と川井。姉妹二人三脚で、パリへの道をつなぐ。(阿部 令)

 ▽パリ五輪への道 昨年12月の全日本選手権優勝者が今大会も制した場合、9月の世界選手権代表に内定。全日本と今大会の優勝者が異なる場合、両者が7月1日のプレーオフを戦い、勝者が代表に。世界選手権3位以上でパリ五輪代表に内定、5位の場合は今年12月の全日本優勝で五輪代表に内定。5位になった選手と全日本優勝者が異なる場合、プレーオフで五輪代表を決定。世界選手権で6位以下だった場合は、全日本勝者がアジアや世界最終予選で権利を獲得すれば五輪代表になる。

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