左手首負傷とアレルギー乗り越え神谷そらが7位発進「ルーキーシーズンのうちに2勝目を」ニチレイL

2023年06月16日 16:38

ゴルフ

左手首負傷とアレルギー乗り越え神谷そらが7位発進「ルーキーシーズンのうちに2勝目を」ニチレイL — ＜ニチレイレディス・1日目＞18番、サードショットを放つ神谷（撮影・藤山　由理） Photo By スポニチ

【女子ゴルフツアー　ニチレイ・レディース第1日（ 2023年6月16日千葉県袖ケ浦CC新袖C＝6621ヤード、パー72 ）】ツアー1勝のルーキー神谷そら（20＝郵船ロジスティクス）が5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と3打差の7位と好発進した。

　1番パー5で第2打をグリーン左まで運び、しっかり寄せてバーディー発進。4番パー3でピン奥3メートルに付けてバーディー。
　後半は10番パー5で2オン2パットのバーディー。12番はカラーからパターで7メートルをねじ込み、1番は奥3メートルに付けて伸ばした。

　最終18番でティーショットを林に入れて唯一のボギーを叩いたものの「ティーショットが荒れていたけど、セカンドやパットに助けられた」と満足そうにうなずいた。

　ドライビングディスタンスでランキング2位の257・4ヤードを誇るロングヒッター。この日は同じく飛ばし屋の葭葉ルミ、穴井詩と回ったが「飛ばす人なりのマネジメントという部分で勉強になったし、飛距離が同じくらいで回りやすい感覚もあった。それもスコアが出た要因かな」とペアリングもプラスに作用したようだ。

　昨年のプロテストでトップ合格した逸材。期待に応えるように4月のフジサンケイ・レディースでツアー初優勝を飾った。しかし、2週後のメジャー初戦ワールド・サロンパス・カップは左手首を痛め、指に力が入らなくなったため第2ラウンド前に棄権。翌週は予選落ちするなど上位で戦えなくなった。

　さらに5月のブリヂストン・レディース直前に喉の違和感や咳、目の充血とかゆみを発症した。6月のリシャール・ミル・ヨネックス・レディース開幕前日には目の症状が悪化して眠れなくなった。アレルギー検査を受けたが、原因は不明。対処療法で目薬と抗アレルギーの内服薬で治療を続けてきた。

　ここに来て左手首の負傷も癒え、アレルギーの症状もようやく落ち着いて来た。「正直、最近は川奈（フジサンケイ・レディース）の時より調子は良い」と表情も明るい。

　混戦模様ながら首位とは3打差の好位置。「早いうちに1勝できたので、2勝目もルーキーシーズンのうち挙げられるように必死で頑張る」と週末の追い上げを誓った。