相撲世界選手権10月に東京で開催 ビデオ判定導入、フェアプレー重視…五輪競技化へ向けアピール

2023年08月25日 05:42

相撲

相撲世界選手権10月に東京で開催 ビデオ判定導入、フェアプレー重視…五輪競技化へ向けアピール
世界相撲選手権の記者発表会見に出席した(左から)奈良文彦氏、女子中量級代表の長谷川理央、安井和男氏(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 2023世界相撲選手権大会の記者発表会見が24日、東京都新宿区の日本相撲連盟会議室で行われた。同大会は10月7日~8日の2日間にかけて開催される。会場は今年1月1日に元日女子相撲、8月2日に大相撲の夏巡業が行われた東京都立川市のアリーナ立川立飛で、土でできた本土俵を特設する。20年以降はコロナ禍で中止が続いており、大阪府堺市で行われた19年以来4年ぶりの開催となる。
 「2023世界相撲選手権大会」1日目の10月7日にアジア選手権と世界ジュニア選手権のそれぞれ男女、2日目の10月8日に世界選手権の男女がそれぞれ行われる。

 国際相撲連盟は18年にIOC(国際オリンピック委員会)に正式承認され、将来的な五輪競技採用を目指している段階。日本相撲連盟の安井和男副会長は「スポーツとして生き残るには女子の普及が必要。大相撲とは違い、男子も女子も関係なく相撲の素晴らしさを分かっていただきたい」と、世界へ向けてアピールしていく狙いを説明した。

 また、より明確な勝負の裁定を下すために、今大会では異議申し立て(物言い)の際にビデオ判定を導入する。昨年のワールドゲームズや国内の大会などで不可解な判定があったことをきっかけに、昨年9月の東日本学生体重別大会から試験的に実施。今年度からは全ての主要大会でビデオ判定が行われるようになった。「ルールと権限を明確にした国際大会に」という目的の下、審判の充実やフェアプレーの重視を目指していく。

 なお、前回大会で男女ともに団体優勝を果たした強豪国のロシアは、国際情勢などを鑑みて今大会不参加となった。経緯を説明した安井和男氏は「早く平和な世界になって戻ってきてほしい」と願った。

 26の国や地域から、のべ266人が参加予定(8月22日時点)。現在行われている世界陸上やバスケとラグビーのワールドカップなどに続き、10月は「世界相撲」が国際的なスポーツの祭典として盛り上がりを見せる。

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