バスケット日本代表　番狂わせに自信　渡辺「ギャンブル。強いチームに勝つ可能性ある」

2023年08月25日 05:20

バスケット

　バスケットボール男子W杯（日本、フィリピン、インドネシアの3カ国共催）は25日、開幕する。日本代表（世界ランク36位）の目標は来夏のパリ五輪切符を得るアジア最上位。24日は1次リーグ初戦のドイツ（同11位）戦に向け、本番会場の沖縄アリーナで練習を行った。五輪を含めた世界大会で10連敗中。欧州勢にはW杯で過去10戦全敗だが、3点シュートを多投するスタイルを構築したトム・ホーバス監督（56＝米国）は番狂わせに自信を見せた。

　負の歴史を塗り替える準備は整った。決戦の前日会見。ホーバス監督は「自分たちはアンダードッグ（格下）。プレッシャーはあるが、いいプレッシャー。うちらのバスケをどこまでできるか楽しみ。自信もある」と力を込めた。東京五輪で女子日本代表を準Vに導いた実績を評価され、21年9月に就任。21試合を重ねてチームをつくり上げた2年間を「ジェットコースターのようだった」と振り返った。

　W杯で日本は欧州勢に10戦全敗。全て2桁得点差で屈している。ドイツは06年日本大会でも初戦で激突した因縁の相手。壁は高く、厚いが、活路はある。インサイドに選手を配置しない5アウトの戦術で3点シュートを多投するスタイルは東京五輪で世界を驚かせた女子と同じ。渡辺は「今の日本のバスケは強いチームにも勝つ可能性がある。悪い言い方をすればギャンブル。3点シュートを決めるか、決めないか」と強調した。

　直前の強化試合ではフランス、スロベニアに連敗。指揮官は「ディフェンスが足りなかったので、ディフェンスのできる選手を入れます」と守備面を重視した先発変更を明言した。英ブックメーカー王手ウィリアムヒルのE組突破オッズはオーストラリア1・57倍、ドイツ2・75倍、フィンランド10倍に対し、日本は21倍。下馬評を覆す戦いが始まる。