47歳小林正則が通算9アンダー暫定3位浮上 10年ぶり4勝目を視界も「コースと自分との勝負」

2023年08月25日 14:32

ゴルフ

47歳小林正則が通算9アンダー暫定3位浮上 10年ぶり4勝目を視界も「コースと自分との勝負」
小林正則 Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー  Sansan・KBCオーガスタ 第2日 ( 2023年8月25日    福岡県 芥屋GC=7216ヤード、パー72 )】 ツアー通算3勝のベテラン、小林正則(47=フリー)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダーの好位置でホールアウトした。この時点でトップと1打差の暫定3位につけている。
 気温は連日の30度超えと厳しい残暑が続く福岡・芥屋で、47歳のベテランが上位戦線に加わった。68で回り、通算9アンダーに伸ばしてホールアウト。好スコアの要因を問われた小林は「パートナーが良かったね。手嶋多一の見えない力」と、予選を同組で回った54歳の手嶋の名前を挙げてユーモラスに笑った。

 プロ25年目。ここまでツアー通算3勝を重ねたが、今季は苦戦が続いている。ここまで10試合に出場して予選落ちが8度。「パッティングで悩み始めて、ショットもおかしくなっていた」と悪循環に陥った。そんな中、今大会前の試合のなかった2週間のオープンウィークが転機となる。北海道で合宿を行い、これまで以上にパット練習に時間を割くことができたそうだ。アドレスを調整し、パターをピン型からマレット型に変更したことも相まって調子が上向きに。この日も2メートル前後の微妙な距離のチャンスを次々に沈めた。

 47歳だが、まだまだ老け込むつもりはない。予選落ちが続いた時は「やけ酒飲んで落ち込んでましたよ」と笑いつつ、「昔は落ち込んでたかも知れないけど、この歳でゴルフやらせてもらっているだけありがたい」と顔を上げて球を打ち込んできた。シニアツアーに参戦可能な50歳も近いが、手嶋や宮本勝昌からかけられた「50歳になるまで一生懸命、死に物狂いでやった方がいい」との言葉が胸にある。

 「ダメだったらQTで頑張れば良いし、アジアツアーに行ける準備もしておく。ボロボロになるまでとは言わないけど、やらせてもらえるんだったらやりたい」。そんな姿勢が、上位での決勝ラウンド進出につながった。「相手を意識する余裕はない。コースと自分との勝負だと思ってる。明日も明後日も60台で回って、それで結果がついてくれればいい」。本人の視線は積み重ねるスコアにあるが、10年ぶりの勝利が視界に入ってきたのも事実だ。

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