左ヒジのケガから復帰の朝乃山 ご当所・黒部巡業で地元ファン5000人の歓声受け、計5番取る

2023年08月25日 15:00

相撲

左ヒジのケガから復帰の朝乃山 ご当所・黒部巡業で地元ファン5000人の歓声受け、計5番取る
黒部巡業での稽古後、質問コーナーに登場し、質問者と記念撮影に収まる(後列左から)若元春、朝乃山、宇良※記者撮影 Photo By スポニチ
 【黒部巡業】大相撲の夏巡業が20日、富山県黒部市の黒部市総合体育センターで行われた。取組前の稽古では、富山市出身のご当所、元大関の幕内・朝乃山(29=高砂部屋)が稽古を再開。関脇・若元春(29=荒汐部屋)らと計5番取り、3勝2敗の成績だった。
 7月の名古屋場所で左上腕を痛め、中日から休場したが12日目に復帰し、4連勝で締めて8勝した。ただ、その4日間も完治しないままの土俵だったため、7月29日開幕の夏巡業は8月2日から休場。この日から土俵で稽古することを目標に、19日の新潟県長岡市で復帰した。

 左ヒジにサポーターを巻いて行った稽古後、若元春、宇良(31=木瀬部屋)と出演した質問コーナーでは、「元いた地位(大関)に戻れるよう頑張る」と宣言して大歓声を浴びた。観客席にはチケット完売の地元ファン5000人。宣言の意図を、「(今回)応援されないのかなと思ったら歓声をいただいた。元いた場所を目指すことが恩返しかなと思う」と取材で語った。新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所出場停止を経て、地元ファンの前で初めて相撲を取った土俵には、思いが詰まっていた。

 そして22日から神奈川県平塚市で行った高砂部屋の合宿で幕下以下の若い衆と取って以来の稽古に、「久しぶりに幕内力士と取って(ケガは)気にならなかった」。26日の金沢巡業、27日の氷見巡業までの3日間、取組前に毎日稽古をする予定と語り、改めて「治療に専念して、間に合って良かった」。夏巡業が終われば28日は秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付発表。恩返しの思いを体現する、15日間としていく。

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