【世界陸上】金メダルの北口榛花 今季も泣き笑い ジェットコースターの道のりだった

2023年08月26日 06:00

陸上

【世界陸上】金メダルの北口榛花 今季も泣き笑い ジェットコースターの道のりだった
女子やり投げ、念願の金を獲得した北口(中央)。左は2位のコロンビア・フルタド、右は3位のオーストラリア・リトル(AP) Photo By AP
 【陸上・世界選手権第7日 ( 2023年8月25日    ハンガリー・ブタベスト )】 女子やり投げの決勝が行われ、北口榛花(25=JAL)が、フィールド種目で日本女子史上初の快挙となる金メダルを獲得した。昨年のオレゴン大会の銅メダルに続き、2大会連続メダルとなった。
 確かな自信を得てシーズンインした北口は好調な滑り出しも、日本選手権で敗れて涙を流し、その後はV字回復というジェットコースターの道のりを歩む。そんな今季を本人の言葉とともに振り返る。


 ☆今季初戦でビッグスロー 4月29日の織田記念で大会新の64メートル50をマーク。世界選手権の参加標準記録を超え、昨年メダリストのため代表に一発内定。事前に「今季はスロースタート」と宣言しながら「思ったより飛んで本当にビックリ」とロケットスタートにホクホク顔。

 ☆雨中の号泣 雨中で行われた6月2日の日本選手権は59メートル92で2位。3連覇を逃し「日本人には負けてはいけないと思ってやっていたので悔しい」と大粒の涙を流した。

 ☆V字回復 日本選手権から2日後に拠点のチェコへ戻った。6月9日の最高峰のダイヤモンドリーグ・パリ大会では、65メートル09の投てきで優勝。「たまたまじゃないようにしたい。まだちょっと心配しておいてください。みんな心配しなくなっちゃうのも嫌なので」と冗舌だった。

 ☆4年ぶり日本新 7月16日のダイヤモンドリーグ・シレジア大会で今季世界最高、日本新の67メートル04をたたき出して優勝。有効期間に入ったパリ五輪参加標準記録も突破。「本当は日本記録を世界選手権で出すつもりだったんで、ちょっと早い…」と苦笑い。

 ☆予選は悠々通過 チェコからコーチとバスで6時間かけてブダペスト入り。23日の予選では、2投目に63m27をマーク。自動通過標ライン61m50を超え、2大会連続の決勝進出を決めた。世界ランク1位で臨むだけに「緊張しちゃった」と練習で歩数を間違えるミスも。記録は銅メダルを獲得した昨年のオレゴン大会決勝と同じだったが「自分の記録はベストしか覚えられない」と豪快に笑い飛ばした。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年08月26日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム