大出瑞月　仙台育英・須江監督の言葉胸に暫定首位発進　「人生は敗者復活戦」自分に重ね

2023年08月25日 05:00

ゴルフ

大出瑞月　仙台育英・須江監督の言葉胸に暫定首位発進　「人生は敗者復活戦」自分に重ね — ＜ニトリレディース・初日＞18番、ラウンドを終え笑顔を見せる大出瑞月（撮影・西尾　大助） Photo By スポニチ

【女子ゴルフツアー　ニトリ・レディース第1日（ 2023年8月24日北海道　小樽CC（6695ヤード、パー72 ））】プロ8年目の大出瑞月（みづき、25＝フリー）が5連続を含む7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで暫定ながら単独首位に立った。前日、夏の甲子園で準優勝した仙台育英（宮城）・須江航監督（40）の大ファンで数々の名言を胸にプレーし、悲願の初優勝へ好発進した。雷雲接近に伴う天候回復が見込めないためサスペンデッドとなり、20組60選手が競技を終えられなかった。

　はるか甲子園からの激励が耳によみがえった。大出は「仙台育英の須江監督が大好きで（ピンチに）“切り替えろ”と言っていたのを思い出して、それが良かったのかも」。前半は耐える展開も12番から一気呵成（かせい）。最難関の16番で残り175ヤードの2打目を1メートルに寄せ、5連続バーディーを完成させた。

　当初は須江監督の「鼻筋が好き」でファンになったのが5年前。その後は数々の名言にも魅了され、昨年の「青春ってすごく密」には涙し「人生は敗者復活戦」には自身に重ねる。「私も8年目でまだ勝ってない…人生としては敗者なんで（笑い）」。一字一句が身に染みた。

　大出も中学までソフトボール部。主に代打で「外角低めをフェードで打つのが得意だった」。実は父・茂美さんが関東学園大付時代に86年選抜に出場経験を持ち、甲子園とも無縁ではなかった。前週初Vの蛭田と同じ97年度生まれ。黄金世代の1つ上で「私たちは何も始まってない世代」と笑う25歳。今夏を熱くした名言を胸に悲願の初Vへ突き進む。

　▼2位竹田麗央　去年は難しいと思ったんですが、今年はグリーンがラフに少し入っても止められるくらいの軟らかさなので、そんなに難しいと思い過ぎないようにしてます。（ボギーなしの5アンダーと好発進）

　▼7位原英莉花　後半は5つ潜るぞと思って、いい集中を持って1番でバーディーを取れたので少し乗れたかなと思います。（後半アウトで4バーディーの猛チャージ）