【バスケW杯】日本V候補ドイツに完敗 守備布陣裏目に…3点シュート成功率17% 世界大会11連敗

2023年08月26日 04:30

バスケット

【バスケW杯】日本V候補ドイツに完敗 守備布陣裏目に…3点シュート成功率17% 世界大会11連敗
<日本・ドイツ>序盤から劣勢の中、果敢に攻める渡辺(右)(AP) Photo By AP
 【バスケットボール男子W杯1次L・E組   日本63ー81ドイツ ( 2023年8月25日    沖縄アリーナ )】 日本、フィリピン、インドネシアの3カ国共催で開幕。1次リーグE組で、2大会連続6回目出場の日本(世界ランク36位)は初戦でドイツ(同11位)に63―81で完敗した。W杯で欧州勢に11戦全敗。06年大会1次リーグ第3戦のパナマ戦以来17年ぶりのW杯白星は第2戦以降に持ち越しとなった。同組のオーストラリア(同3位)はフィンランド(同24位)に98―72で快勝。あす27日は日本―フィンランド、オーストラリア―ドイツが行われる。
 奇策が裏目に出た。重要な初戦。ホーバス監督は馬場、原と守備力の高い選手を先発に並べた。直前の強化試合でフランス、スロベニアに連敗したことを受け、4日前から準備を始めた布陣。過去の試合で一度も試しておらず、序盤から歯車がかみ合わなかった。第1Qに11連続得点を許すなど前半を終えて22点差。先発変更の影響で攻撃のリズムも失い、生命線の3点シュートも不発。35本中6本しか決まらず、成功率17%に低迷した。

 本来の得点源の富永は守備に不安があるためベンチスタート。12分42秒出場で5得点にとどまった。厳しい戦いを強いられる中、大黒柱の渡辺が奮闘。10日前に負傷した右足首捻挫からの復帰戦だったが30分39秒出場で、チーム最多20得点をマーク。3点シュートは10本中2本の成功にとどまり「自分のシュートが入らずに迷惑をかけた」と振り返ったが、6リバウンド、2ブロックなどゴール下でも存在感を示した。

 大差をつけられたハーフタイム。ホーバス監督は「後半は勝とう」とチームを鼓舞した。後半だけのスコアは32―28。勝利を手中に収めた相手がスローダウンしたとはいえ、最後まで諦めない姿勢は光った。勝敗などが並べば得失点差の勝負となる。富樫主将は「後半は相手のやりたいバスケを止めることができた。点数も1次リーグ突破に関わるので、後半勝てたことは大きい」と強調した。

 日本は五輪を含めた世界大会で11連敗。W杯で欧州勢に11戦全敗となった。次戦は中1日で、フィンランドと対戦。再び欧州勢が立ちはだかる。目標は来夏のパリ五輪出場権を得るアジア最上位。厳しい船出となったが、ホーバス監督は「チームには同じ目標がある。同じ船で同じ場所に行きます。後半の20分のエナジーは最高だった」と視線を上げた。格上ぞろいの1次リーグで、黒星発進は想定内。選手、スタッフを含め、誰一人心は折れていない。(木本 新也)

 ▼富樫勇樹 こういう結果になって申し訳ない。強豪に勝つことは難しいが、1次リーグはあと2試合ある。個人技で打開できるチームではないので、全体で連動していきたい。

 ▼ホーキンソン・ジョシュ ファウルトラブルに陥って前半はあまりプレーができなかった。後半はよく動くことができた。後半だけなら点数で勝ったけど、(前半に)相手にリードを許しすぎた。

 ▽パリ五輪への道 出場枠は開催国フランスを含めて12。W杯のアジア、オセアニア、アフリカの最上位チーム、米国大陸、欧州の上位2チーム(欧州はフランス除く)が出場権を獲得する。またW杯成績で世界最終予選(OQT、7月2~7日)の出場19チームも決まる。まず五輪出場決定チームとフランスを除いた中で、米国大陸、欧州、アジア・オセアニアの最上位の3チームがOQT出場権獲得。さらに成績順に16チームもOQT切符を得る。その他のチームはパリ五輪出場の可能性が消滅。OQTはプレ予選を突破した5チームを加えた24チームが4組に分かれ、各組1位の4チームが五輪切符を獲得する。

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