【世界陸上】「棒花」から8年…北口「榛花」は世界の頂で咲いた 女子やり投げで金の大偉業

2023年08月26日 12:31

陸上

【世界陸上】「棒花」から8年…北口「榛花」は世界の頂で咲いた 女子やり投げで金の大偉業
最終第6投で逆転のビッグスローを見せた北口は歓喜のジャンプ(ロイター)
 陸上・世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の女子やり投げで、北口榛花(25=JAL)が大快挙を達成した。
 25日(日本時間26日)の決勝。4位で迎えた最終第6投で豪快なビッグスローを見せた。重力に屈せず伸びたやりは、66メートル73飛んで地球に突き刺さった。逆転でトップに躍り出ると、歓喜のジャンプを繰り返した。

 「陸連からの書類が全部 棒花様 できてる…泣」

 自身のSNSにこう悲しみをつづったのは15年秋。約3カ月前の同年7月には世界ユース選手権に出場。女子主将を務め、見事に金メダルを獲得しながら、日本陸連が「榛花」を「棒花」と表記してしまう痛恨のミスだった。

 「榛」はパティシエの北口の父が、ヘーゼルナッツが採れる落葉低木の榛(はしばみ)から採用した大切な漢字だ。昨年のオレゴン大会では日本初の銅メダルを獲得し、今大会では日本女子のトラック&フィールドで初の世界一。もう名前を間違えられることもない。榛花は世界の頂で、強く美しく咲いた。

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