【世界陸上】男子200M・飯塚 カート事故のち準決敗退 「めっちゃ怖かった」会場移動の際に衝突

2023年08月26日 04:00

陸上

【世界陸上】男子200M・飯塚 カート事故のち準決敗退 「めっちゃ怖かった」会場移動の際に衝突
男子200メートル準決勝1組7着で敗退した飯塚 Photo By 共同
 【陸上世界選手権第6日 ( 2023年8月24日    ハンガリー・ブダペスト )】 男子200メートル準決勝に2大会連続で挑戦した飯塚翔太(32=ミズノ)は20秒54の1組7着で敗退し、日本勢で17年ロンドン大会のサニブラウン・ハキーム以来となる決勝進出はならなかった。レース前にサブトラックから移動する際、乗車するゴルフカートの衝突事故に巻き込まれながら力走した。初出場の鵜沢飛羽(とわ、20=筑波大)は20秒33の3組5着で敗退した。
 経験豊富なベテランが、衝撃のアクシデントに見舞われた。サブトラックから会場へ移動するゴルフカート同士が衝突。別のカートが左側面に衝突し、フロントガラスが割れた。1列目に座っていた飯塚は100メートルとの2冠を目指すライルズ(米国)とともに無事。だが、2列目のハドソン(ジャマイカ)の目にガラス片が入った。別のカートではボランティア1人が投げ出された。

 この影響で飯塚の1組目は2、3組目の後のレースに振り替えられた。ハドソンとボランティアは検査で無事を確認。「めっちゃ怖かった」と振り返った飯塚は、ライルズやハドソンが「フェアじゃない。決勝を走らせろ」と周囲に話す横で「彼らのバッグ持ちをしていました」と振り返った。1組5着のハドソンは救済措置で決勝へ進んだ。

 飯塚は7着に終わり「中盤にスピードが乗り切らなかった」と消化不良の様子。「もう一回チャレンジしたい気持ちが出て燃えました」と今後へ切り替えた。今大会は400、1600メートルの両リレーのリザーブとして待機する。

 ≪鵜沢 敗退も収穫≫初舞台で準決勝まで進んだ鵜沢は、敗退にも前を向いた。序盤から海外勢に食らいつけず、目標タイムのパリ五輪参加標準20秒16にも届かず。今季の日本、アジア選手権とも制した伸び盛りのスプリンターは「日本では絶対に経験できない試合の雰囲気、レベルだった。今後世界のトップと戦っていくためには味わうべき経験」と収穫を強調した。

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