大の里「貴重な経験」大関・貴景勝から“かわいがり” ご当所の金沢巡業で新十両力士が砂まみれ

2023年08月26日 14:13

相撲

大の里「貴重な経験」大関・貴景勝から“かわいがり” ご当所の金沢巡業で新十両力士が砂まみれ
地元金沢巡業で貴景勝(左)にぶつかる大の里 Photo By スポニチ
 【金沢巡業】大相撲の夏巡業が26日、金沢市の金沢市総合体育館で行われ、取組前の稽古で、石川県津幡町出身のご当所力士、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)での新十両昇進を決めた大の里(23=二所ノ関部屋)が獅司(26=入間川部屋)や志摩ノ海(34=木瀬部屋)らの十両力士と計5番取って3勝2敗だった。その後、大関・貴景勝(27=常磐山部屋)に初めて胸を出してもらい、故郷の相撲ファンの前でかわいがりも受けた。
 大の里によれば、当初は師匠(二所ノ関親方=元横綱・稀勢の里)の弟弟子である高安(33=田子ノ浦部屋)に胸を出してもらうのかと思っていた。ところが突然、同じ二所ノ関一門の貴景勝から声がかかった。

 「大関の体に少しでも触れることができて光栄。貴重な経験でした」

 なかなか土俵外へ運ぶことができず、何度も土俵に転がされた。ファンからの「大の里」コールと手拍子を受け、砂まみれになりながら177キロの自身より12キロ軽い貴景勝を押し出して拍手を浴びた。

 直後、土俵下から見守った若松親方(元幕内・朝乃若)から「(大きな)体がもったいない。体をぶつけて、前へ持っていく相撲を取らないと」とのアドバイスを受けた。「ご当所で新十両も決まっている。頑張ってほしいし、実力はあると思う」。貴景勝はさらなる成長への期待を込めたかわいがりだったと明かした。

 元アマチュア横綱で今年夏場所、幕下10枚目格付け出しデビュー。大の里は7月の名古屋場所で3勝3敗から勝ち越し、巡業への参加資格がある関取の地位を勝ち取って里帰りした。

 「情けない相撲は取らないように頑張りたい。勝ち越しを目指し、番付を上げたい」

 28日に番付発表が迫った秋場所への意気込みを語ると、「石川は相撲熱の強い地域。石川に生まれて良かった。石川の皆さんに応援してもらえるよう頑張りたい」と故郷への思いを新たにした。

おすすめテーマ

2023年08月26日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム