ミレニアム世代の不思議キャラ 鈴木晃祐が淡々2位 23歳初Vへ「まあ、上出来かなって感じ」

2023年08月26日 04:11

ゴルフ

ミレニアム世代の不思議キャラ 鈴木晃祐が淡々2位 23歳初Vへ「まあ、上出来かなって感じ」
第2日、14番で第2打を放つ鈴木 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ第2日 ( 2023年8月25日    福岡県 芥屋GC=7216ヤード、パー72 )】 単独首位から出た鈴木晃祐(23=フリー)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算11アンダーで首位と1打差の2位と好位置を維持した。賞金ランク1位の中島啓太、通算3勝の蝉川泰果らと同じ2000年度生まれの男子版“ミレニアム世代”のニューフェースがツアー初勝利を狙う。64をマークした宋永漢(ソン・ヨンハン、32=韓国)が通算12アンダーで単独首位に立った。
 ツアー初優勝への好機が到来しても、鈴木はひょうひょうとしていた。初めて首位で迎えたこの日のラウンドは「普通に回れた感じです」。1打差2位の好位置をキープしても「まあ、上出来かなって感じですね」。自身の性格を「不思議キャラ」と語る23歳。同じ男子版ミレニアム世代の中島や蝉川とはまた違う、新たなキャラクター。その泰然自若ぶりは大きな魅力だ。

 4番でボギーが先行したが、7番で4メートルをねじ込んだパットから3連続バーディーで盛り返す。リーダーボードを見ながら、最終18番パー5では第2打をグリーンそばまで運んでバーディー締め。「昨日よりもパットが良かった」と、武器のパットでスコアをつくった。

 17年には日本ジュニアを制し、22年にはJGAナショナルチーム入り。強豪・東北福祉大では主将の蝉川を支える副主将とゴルフ界のエリート街道を歩んできた。ルーキーイヤーの今季はすでに下部ツアーで2勝。ただ、レギュラーツアーでは中島、蝉川、そして平田憲聖と同世代が次々と勝利を挙げている。「悔しい部分もあったけれど、そこはしようがないこと。同期の優勝を機に、もっと頑張ろうという気持ちになった」。直近2戦はいずれも5位と着実にその時は近づいている。

 00年度生まれ4人目のツアー優勝を視界に入れて迎える決勝ラウンド。「意気込みですか、特に変わらずですね。やること変わらず、それで優勝できればいいかなと思います」。鈴木はやはりひょうひょうと、残り36ホールの戦いを見据えた。

 ◇鈴木 晃祐(すずき・こうすけ)2000年(平12)7月30日生まれ、千葉県野田市出身の23歳。両親ともにゴルフ好きで8歳から始める。西武台千葉高2年時の17年に日本ジュニア制覇。東北福祉大に進み、21年の日本アマで3位。昨年末にプロ転向し、今季下部ツアーで2戦連続優勝を飾った。得意クラブはパター。1メートル72、63キロ。血液型AB。

 ≪河本 連覇視界10位≫昨年大会でツアー初優勝を飾った河本が69にまとめ、通算8アンダーの10位と好位置につけた。連日気温30度超えの暑さの中、終盤6ホールで4バーディーを奪う粘りを見せて「暑さもあったけれど、途中で集中が切れることなく最後までやることができて良かった」と振り返った。今季初となる通算3勝目を、大会連覇で飾ることができるか。「最終日最終ホールまでしびれる展開で、少しでも大会を盛り上げられたら」と意気込んだ。

 ≪47歳の小林6位浮上≫通算3勝のベテラン、47歳の小林が10位から68で回り3打差6位に浮上。好スコアの要因を問われると「手嶋多一の見えない力」と、予選を同組で回った手嶋の名前を挙げてユーモラスに笑った。今季は10試合に出場して予選落ち8度と苦戦。今大会前に北海道で合宿を敢行し、不調だったパットの状態が上向いたという。9年311日ぶりの4勝目となれば史上5番目のブランクV。「相手を意識する余裕はない。コースと自分との勝負」と力を込めた。

 ▼48位・中島啓太 バーディーは取れなかったけれど、ノーボギーで回れて予選通過できた。明日以降はしっかりスコアを伸ばしたい。(賞金ランク1位は2バーディー、ボギーなしの70)

 ▼84位・蝉川泰果 予選通過することは優勝するチャンスを残す意味でも大事。もったいなかった。パッティングが凄く悪かったので。来週またリベンジしに帰ってきたい。(プロ初の予選落ち)

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