ウインター杯3年連続出場の金沢高 男子バスケ部監督が暴言、暴力で解任 匿名投書で発覚

2023年08月26日 05:05

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ウインター杯3年連続出場の金沢高 男子バスケ部監督が暴言、暴力で解任 匿名投書で発覚
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 金沢市の金沢高校男子バスケットボール部顧問の男性教諭(52)が複数の部員に暴力や暴言を繰り返したとして、解任されていたことが25日、同校への取材で分かった。部員の腹を殴ったり「死ね」などと発言した。同部は昨年の全国高校選手権で16強入りするなど強豪で知られる。
 同校によると、7月に男性教諭の体罰や暴言を指摘する匿名の投書が学校宛てに届き事態が発覚。投書には、教諭が腹を殴ったり、ペットボトルを投げつけるなど部員に体罰を加えているほか、「死ね」「あほ」「かす」などと日常的に暴言を浴びせていると書かれていた。

 投書を受け、学校側は部員にアンケートを実施。暴力や暴言を「受けた」もしくは「見た」という回答が約10人からあった。男性教諭は学校側の聞き取りに「チームを強くするための指導のつもりだった」と体罰や暴言を認め、24日に部員たちに直接謝罪した。解任は23日付。同校は謹慎処分なども検討しているという。島畑博之副校長は教諭について「近年は直接見ていないが、とても熱心に指導していた」と語った。

 同校の男子バスケ部は特定強化運動部に指定され、46人の部員が在籍。全国高校選手権に20年から3年連続で出場している。男性教諭は96年から同部の顧問と監督を兼任。外部トレーナー2人も指導にあたっていたが、平日練習に立ち会っていたのは基本的に教諭1人だけだった。

 これまで部員から暴行や暴言などについて学校側には相談はなかったという。同校は体罰が始まったのは21年春ごろからとみており、島畑副校長は「事実を重く受け止め、二度とないよう全力で努力する」と話した。きょう26日に保護者会を開き、詳しい経緯を説明するという。


 ≪元横綱、プロレスラー・輪島さんら輩出≫ 同校の卒業生で有名なのは、大相撲の第54代横綱として一時代を築き、プロレスラー、タレントとしても活躍した輪島大士さん。ほかには北京五輪で金メダルを獲得したソフトボール女子の坂井寛子(44)、昨年に通算800勝を達成した競輪の小嶋敬二(53)らがいる。バスケットボールではBリーグシーホース三河の長野誠史(28)や、2部アルティーリ千葉の木田貴明(28)らを輩出している。

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