【世界陸上】金メダルの北口榛花と一問一答(2) 前日から緊張「寝たら心臓の音がバクバク…」

2023年08月26日 06:45

陸上

【世界陸上】金メダルの北口榛花と一問一答(2) 前日から緊張「寝たら心臓の音がバクバク…」
金メダル獲得に歓喜の表情を見せる北口榛花(ロイター)
 女子やり投げの決勝が行われ、北口榛花(25=JAL)が、金メダルを獲得した。昨年のオレゴン大会の銅メダルに続き、2大会連続メダルで、フィールド種目では日本の女子で初の金メダリストとなった。
 4位で迎えた最終6投目。集中力は極限にまで高め、絶叫とともに繰り出した66メートル73のビッグスローで大逆転で世界の頂点に立った。北口との一問一答は以下の通り。

 ――金を獲りたいという執念は。

 「自信もあったし、あとはやっぱり負けたくないって思いました。最後の時は。もう誰にも負けたくないと思って。横向きの人だけに負けたくないと…(最終投てきの映像を確認しながら)叫んで投げたんですか?全然記憶にないんですけど(笑い)。とにかく叫んだっていうことしか記憶になくて」

 ――昨日の夜の心境は。

 「昨日の昼とかもうなんか夜遅い試合じゃないですか?だから昼も寝なさいって言われてたんだけど、もう寝たらもう心臓の音がバクバクしてて。なんか心臓出てきちゃうんじゃないかなって。そのぐらいの感じで大丈夫かなって思ったんですけど、本当にスタジアムに入って来たときに本当になんか安心したのか分からないですけど、凄くほっとしたというか、全然緊張が解けた瞬間でした。(緊張は今日の昼か?)いや昨日の昼間から緊張してて持つかなみたいな(笑い)。体力持つかなって思ってたんですけど。夜はアイマスクして寝て、で今日の昼も寝れなくて。なんか眠いなと思いながらアップして起こしてたんですけど、そうですね。本当に競技場来たらほっとしました」

 ――ここまでの道のりは。

 「本当に辛いこともたくさんあったし。あんまり今は冷静に振り返れないかもしれないんですけど。でも本当にその世界で一番になれるって信じてこの競技選んで良かったなっていうふうに思いますし。何だろう。うーん。なんかやっぱりチェコに自分が好きで行ってますけど、時間も違うし、ご飯も違うし、友達もいないし(笑い)。家族もいないし、凄く寂しくなる時もあったんですけど。今こうやってチェコにいる、お世話になってる人たちが結構来てくれてたので、その中で金メダル獲れてすごくうれしいですし。次、東京世界陸上あるので、東京の時は日本でお世話になった方々の前でまたいい結果出しせたらいいなって思います」

 ――自分で切り開いた道ですが。

 「そうですね。誰もやってなかったことを自分で選んでやりましたし。誰もできなかった結果にたどり着けて本当に嬉しいなっていうふうに思います」

 ――パリ五輪代表にも決まった。

 「全然。さっき知って、ああそうだなと思ったんですけど。パリオリンピックは世界選手権よりもっとオリンピックの方が他の選手の気迫が違うので、その気迫に負けないように。自分も、世界チャンピオンとしての気迫を出せるように。いつもなんかヘラヘラしてないで。もうちょっと気迫を出して投げれるようにしたいですし。それと同時にやっぱり世界で一番になったことは、今回ワールドリーダーとして臨んで凄くプレッシャーというか、今までの世界選手権とは違うものを感じたので。これから世界チャンピオンとしてのプレッシャーがかかると思うんですけど、あまり気にせずに競技できるようになれたらいいなって思います」

 ――歴代優勝者のバーバー選手、シュコタコバ選手に並ぶが。

 「今日、チェコのテレビはコメンテーターがシェコタコバ選手らしいので、ちょっと聞いてみたい気持ちと。本当にコメントしてくれてんのかな?っていう気持ちがあるんですけど。今名前が上がったシュポタコバ選手もバーバー選手も本当に尊敬してますし、いつも凄く良くしてくれるので、自分も世界のトップとして鏡がいるので、自分もそういうふうになれたらいいなって思います」

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