【第100回早慶戦】早大・大田尾監督「歴史は先輩たちが築いてきた財産」 節目前に主将に伝えたこと

2023年11月24日 05:15

ラグビー

【第100回早慶戦】早大・大田尾監督「歴史は先輩たちが築いてきた財産」 節目前に主将に伝えたこと
早大・大田尾竜彦監督 Photo By スポニチ
 【ラグビー関東大学対抗戦Aグループ   早大43―19慶大 ( 2023年11月23日    東京・国立競技場 )】 1922年の初対戦から節目となる100回目の対戦を迎えた伝統の定期戦は早大が慶大に43―19で快勝し、5勝目(1敗)を挙げた。FB伊藤大祐主将(4年=桐蔭学園)を筆頭に6選手で計6トライ。先輩たちが築き上げた歴史を大田尾竜彦監督(41)の指導の下で継承し、2万7609人の観客が集まった特別な一戦に花を添えた。定期戦(対抗戦)での通算対戦成績は、早大の73勝7分け20敗となった。
 03年度の主将だった大田尾監督も特別な思いで節目の戦いに臨んだ。「100回目という歴史は先輩たちが築いてきた財産。伊藤主将には、OBの方々が納得するというか、これは“(早大)らしさ”だよねっていうのを出す責任があるよと(伝えて)送り出した」。節目を迎えるにあたって、元主将から現主将への思いを伝えていた。

 指揮官の思いを胸に伊藤は攻撃面でけん引した。14―0の前半20分にインゴール左隅へ飛び込むトライ。後半3分にはタップゴーで速攻を仕掛けてパスをつなぎ、WTB矢崎由高(1年)のトライを演出した。

 主将として堂々と振る舞い、記念すべき100回目の定期戦で勝利に導いた。「100回目という意味をかみ締めることに価値がある」と伊藤。大田尾監督は「(主将として)責任がある試合だったと思う。それを乗り越え、(伊藤)個人としてもチームとしても大きく成長した。普段の練習でも彼が大事にしているメッセージ性は強くなってるし、彼がゲームに与える影響も日に日に増してる」と認めた。

 今後は19年度以来4大会ぶり17度目の大学日本一を狙う。まずは対抗戦の今季最終戦となる明大戦(12月3日、東京・国立競技場)。指揮官は主将へ「最後、残りでどのような振る舞いをするか。常にグラウンドに立って仲間を鼓舞してほしい」と、さらなる期待を込めた。

おすすめテーマ

2023年11月24日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム