19歳・聖富士が新幕下V「あとは熱海富士関が優勝してくれれば」同郷の兄弟子へ最高のバトン

2023年11月24日 16:28

相撲

19歳・聖富士が新幕下V「あとは熱海富士関が優勝してくれれば」同郷の兄弟子へ最高のバトン
<九州場所13日目>押し出しで北はり磨(左)を押し出しで破る聖富士(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所13日目 ( 2023年11月24日    福岡国際センター )】 幕下優勝を懸けた全勝対決は、西42枚目の聖富士(19=伊勢ケ浜部屋)が東11枚目で幕内経験者の北ハリ磨(37=山響部屋)を破って優勝を決めた。
 立ち合い頭で当たり合ってから先に上手を与えて頭をつけられたが、左で前ミツをつかんでしのぐと引き付けて片手で拝むようにして前に出て押し出し。「先場所(三段目で対戦して)負けている相手なのでリベンジ果たせてよかった。優勝よりもリベンジの方が強かった」と前回完敗した元幕内を破って成長を示した。

 優勝を決めて引き揚げる花道では、自身が付け人を務める部屋の幕内・熱海富士(21)と付け人の序二段・夢之富士(15)に出迎えられた。幕内で優勝争いの先頭を走る熱海富士とグータッチを交わし、バトンを渡す形に。「あとは熱海富士関が幕内で優勝してくれれば」と笑顔を見せた。聖富士にとって、熱海富士は静岡・飛龍高の2学年先輩にあたる。「全部見習いたい」と尊敬する先輩との幕内&幕下アベック優勝を願った。

 今年初場所の初土俵から所要5場所で幕下に昇進し、来場所は幕下1桁台の番付へ。来場所で一気に関取昇進を決めれば、先輩の熱海富士らが持つ所要8場所の新十両高卒最速記録を更新する。「跳ね返されると思うので、関取(昇進)を意識しないように」。控えめながら、大きな目標を見据えた。

 ◇聖富士 哲平(さとるふじ・てっぺい)2004年(平16)5月29日生まれ、静岡県焼津市出身の19歳。焼津大島道場で小2から相撲を始め、焼津市立港中2年時に全中団体優勝(大将)。飛龍高1年時に全国高校選抜大会個人戦3位。2年時に全国高校金沢大会個人戦3位、全国高校選抜大会団体優勝(大将)。3年時に国体団体3位(二陣)。伊勢ケ浜部屋に入門し、23年初場所で初土俵。夏場所で序二段優勝。1メートル78、162キロ。

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