ウクライナ出身・安青錦がデビュー場所で序ノ口V「これからですね」夢は横綱 母国に活躍届ける

2023年11月24日 13:24

相撲

ウクライナ出身・安青錦がデビュー場所で序ノ口V「これからですね」夢は横綱 母国に活躍届ける
<大相撲九州場所13日目>二十城(右)を寄り切りで破り序の口優勝を決めた安青錦(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所13日目 ( 2023年11月24日    福岡国際センター )】 今場所から序ノ口の番付にしこ名が載ったウクライナ出身の安青錦(19=安治川部屋)が、序二段・二十城(38=山響部屋)を破って7戦全勝優勝を決めた。
 立ち合いすぐに左で浅い上手を引いて右四つで一気に前に出て寄り切り。力の違いを示し、デビュー場所を堂々と優勝で飾った。7番とも危なげのない相撲で完勝していたが「まだまだという感じ。スピードとか遅いです。上に行ったらもっと厳しくなる。自分の足りないところがいっぱいありました」とさらなる内容の改善を自身に求めた。

 10月には、東京で開催された相撲の世界選手権を観戦。男女計7階級で金メダルを獲得した母国・ウクライナの選手たちの活躍を見届けた。「自分も負けないように頑張りたいと思った」。故郷の旧友から刺激を受け、デビュー場所の全勝につなげた。
 「これからですね。番付は上にいっぱいありますので」と出世を見据える。将来の目標を問われると「横綱です」と即答し「22歳になるまでに十両に上がりたい」と夢を描いた。


 ◇安青錦 新大(あおにしき・あらた)本名=ダニーロ・ヤブグシシン。2004年(平16)3月23日生まれ、ウクライナ・ビンニツァ出身の19歳。幼少期から相撲、柔道、レスリングに取り組む。19年世界ジュニア相撲選手権大会中量級(100キロ未満)3位。21年欧州相撲選手権100キロ未満級優勝。22年4月に来日し、関大相撲部で稽古。22年12月、安治川部屋に入門。1メートル80、125キロ。しこ名の下の名「新大」は、日本で一緒に生活した当時関大相撲部主将の山中新大さんから。

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