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元十両・千代の海が引退 日体大出身、関取在位15場所、最高位は十両8枚目 9年間の力士人生に幕

2024年06月03日 17:13

相撲

元十両・千代の海が引退 日体大出身、関取在位15場所、最高位は十両8枚目 9年間の力士人生に幕
千代の海 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は3日、元十両・千代の海(31=九重部屋)が引退届を提出し、受理されたと発表した。
 東幕下8枚目で迎えた夏場所は5連敗で6番相撲から休場し、0勝5敗2休で取り終えていた。琴手計に寄り切りで敗れた9日目の取組が現役最後の一番となった。

 高知県黒潮町出身の千代の海は、宿毛高―日体大で活躍。高校時代は全国での個人実績はなかったが、日体大入学後に急成長して1年時からレギュラー入りした。大学の同期には学生横綱の中村大輝(現幕内・北勝富士)がおり、4年時には全国学生選手権団体優勝に貢献した。

 卒業後、九重部屋に入門。15年夏場所、前相撲から初土俵を踏んだ。翌名古屋場所で序ノ口優勝、翌秋場所で序二段優勝、16年初場所で三段目優勝と一気に幕下上位まで番付を駆け上がった。しかしその後、右肘の手術などの影響で3場所連続全休。三段目下位から再び番付を戻していき、18年名古屋場所で新十両昇進を果たした。その後は幕下上位との往復もあり、21年名古屋場所からは幕下生活が2年間続いたが、23年名古屋場所で十両復帰を果たした。

 13場所ぶりの関取復帰を果たした昨年名古屋場所、5日目に待望の初白星。取組後の支度部屋では大勢の報道陣に囲まれ「超久しぶりです。これですよね、この状態ですよね」と笑顔で喜びを表していたのが印象的だった。関取在位15場所。9年間の力士生活に終止符を打った。

 ◇千代の海 明太郎(ちよのうみ・めいたろう)本名=濱町明太郎。1993年(平5)1月11日生まれ、高知県黒潮町出身の31歳。幼少期から相撲を始め、片島中を経て宿毛高に進学。2年時に全国高校選抜弘前大会団体戦3位。日体大では1年の11月、全国大学選抜高知大会でレギュラーに抜擢され、団体優勝に貢献する大活躍。個人戦では、3年時に全日本大学選抜金沢大会3位。4年時に全国大学選抜宇佐大会準優勝。卒業後に九重部屋へ入門し、15年夏場所で初土俵。翌名古屋場所で序ノ口優勝。翌秋場所で序二段優勝。翌九州場所で本名の「濱町」から「千代の海」に改名。16年初場所で三段目優勝。18年名古屋場所で新十両昇進。21年4月に結婚。関取在位15場所。最高位は西十両8枚目(19年春場所)。通算成績237勝208敗47休。身長1メートル83、体重138キロ。得意は突き押し。

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