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笹生優花 21年にメジャー初V 願い続けた2勝目に「自分の実力を証明することにもつながる」

2024年06月03日 09:18

ゴルフ

笹生優花 21年にメジャー初V 願い続けた2勝目に「自分の実力を証明することにもつながる」
表彰式で拍手を浴びる笹生優花(AP) Photo By AP
 【米女子ゴルフツアー 全米女子オープン最終日 ( 2024年6月2日    米ペンシルベニア州 ランカスターCC=6629ヤード、パー70 )】 首位と3打差から出た、笹生優花(22=フリー)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算4アンダーで21年大会以来となる米ツアー2勝目を飾った。大会複数回優勝は16人目。メジャー2度の制覇は日本人初めての快挙となった。
 鮮やかな逆転劇だった。上位陣が伸び悩む中、後半は首位と3打差を追いかけてスタート。13番のバーディーで単独首位に立つと、15番で2メートルのバーディーパットを沈めて後続を突き放した。16番パー4では1オンに成功し、2パットでバーディー。18番では花道から寄せて、最後のパーパットを沈めると静かに拳を握った。

 「気持ちよくプレーすることができた。優勝報告をすることができて嬉しい。4日間通して安定したプレーができていたかなと思います。21年とその意味では同じようなプレーができたのかなと思います」

 21年には畑岡奈紗とのプレーオフを制して初優勝を果たした思い出の大会。大舞台で歴史に残る激闘を演じ、世界最高峰の大会を19歳351日という史上最年少で制した。あれから3年。再び歓喜の瞬間を迎え、「2勝目はずっと自分の中で願っていたこと。自分の実力を証明することにもつながる。これまでの経験が全て生きた」と笑顔がはじけた。

 リーダーボードを見る暇もなく、気づけば自分のプレーに夢中になっていた。終盤の16番で単独首位に立っていることを確認。「難しいセッティングでしたから、自分自身がチャレンジし続けることで精一杯でした。考えすぎないようにやりきれたことが良かった」と胸を張った。

 日本人の父とフィリピン人の母を持つ笹生は、日本の国籍法で22歳までに選択する必要があり、東京五輪出場後に日本国籍を選択。21年大会の時はフィリピン国籍だったため、日本国籍になってからの優勝は今回が初めて。「21年に優勝したときは(フィリピン出身の)お母さんに恩返し。今回は(日本人の)お父さんに恩返しです。両親にそれぞれ恩返しできてうれしく思う」と涙ながらに語った。愛する家族の存在が強さの秘訣かも知れない。

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