【落合×東尾対談】前半10年で27盗塁、後半は2盗塁…東尾氏が世界の盗塁王を封じた衝撃の事実

2023年06月14日 17:15

野球

【落合×東尾対談】前半10年で27盗塁、後半は2盗塁…東尾氏が世界の盗塁王を封じた衝撃の事実
「落合博満のオレ流チャンネル」に出演した東尾修氏(右)と握手を交わす落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第2回目として、プロ野球歴代10位の通算251勝を挙げた東尾修氏(73)をゲストに招いて対談を行った。
 「どうしたら勝てるか」「どうしたら打てるか」と考え抜いてきた2人。「他人がやらない練習」として、落合氏は、有名だった「正面打ち」を話した。通常のバッターボックスではなく、マシンと正対する形で、ホームベース上に立ってボールを待つ。空振りすれば直撃のリスクが高い正面打ちだが、肘を畳んでバットを内側から出さないと、向かってくるボールを打ち返せない。バットが外から回る「ドアスイング」になれば、空振りして体に当たってしまうというものだった。東尾氏も「あれは衝撃的だった」と話した。

 東尾氏は「(審判が)俺のけん制のこと言うわけよ、“ボークや”って、“肩が入ってる”って。だから、審判がキャンプにきた時に、俺のけん制球はボークじゃないと、肩が入ってないと、植え付けさせた」と明かした。その練習の契機の一つとも言えるのが、「世界の盗塁王」と言われ、プロ野球最多の1065盗塁を誇る福本豊氏の存在だった。

 東尾氏は「福本(豊)さん(という)邪魔者がいたんだ。本当に頭に来るんだ、チョロチョロと。だから福本さんもいたから、そういうけん制球の癖とか、どうやって走らせないかって考えた。福本さんのお陰よ、けん制球が上手くなったの」と話した。

 データを見ると、1978年までは33回の盗塁企図で27盗塁を許していた東尾氏が79年以降はわずか5度しか盗塁企図がなく2度しか走られなかった。「で、福本さんが、ミズノのあれ(会合)で、ぺろっとしゃべったんだよ。ちょっと酒飲んで酔っ払ってたんだけど、“お前の癖がわかる”と。“え、なんなの?”って聞いたんだ。“いつもお前、こうなってる”って言うからさ。それから次の年のキャンプから、全部それ練習してたんだ」と衝撃の事実を明かしていた。

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