巨人・萩尾 7日間の1軍生活が道しるべに 期待の外野手の明るい未来

2023年06月14日 08:00

野球

巨人・萩尾 7日間の1軍生活が道しるべに 期待の外野手の明るい未来
5月28日阪神戦の8回無死、萩尾はプロ初安打となる遊撃内野安打を放つ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 期待の外野手が充実の日々を過ごしている。巨人のドラフト2位・萩尾匡也外野手(22)だ。5月28日に1軍初昇格をつかむと、その日にプロ初安打をマーク。4日に出場選手登録を抹消されたため、わずか7日間の1軍生活だったが、目標が明確になった。それは、アマチュア時代からの武器である「右方向への長打」をさらに磨くことだった。
 慶大では4年秋に戦後16人目の東京六大学リーグ3冠王に輝いた強打者。インパクトが強く、右打席から逆方向である右方向への打球が伸びる。大学時代にはバントの構えから打つ、バスターで神宮の右翼席中段まで運んだことも。2軍戦でも、5月10日の楽天戦でプロ初の逆方向弾を放った。持ち味を存分に発揮し、5月は打率・473、2本塁打、10打点でイースタン・リーグの「スカパー!ファーム月間MVP賞」を受賞。勢いそのままに1軍に昇格した。

 「調子が良い今、1軍でやってみたい」と語っていた萩尾。その1軍では、4試合の出場で7打数1安打、4三振だった。それでも気落ちすることなく「どうしても結果を出そうと前で前でというふうになってしまった」と冷静に分析。「どういう投手でもしっかりと軸足に乗せて、打つ。もう一回、意識しよう」と前を向いた。

 1打席への執着心も増した。「1軍で何打席も簡単にもらえる訳ではない。(2軍では)1打席目で結果を出す、ということを強く意識してやりたい」。6日のイースタン・リーグの西武戦では、第2打席で1軍実績のあるエンスから右翼フェンス直撃の二塁打を放ったが「1打席目がダメだった」と反省を口にしていた。

 たとえ少ない時間でも、1年目の早い段階で1軍を経験できたことは何よりの収穫だろう。常にポジティブな思考の22歳には、明るい未来が見えているはずだ。(記者コラム・小野寺 大)

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