阪神・村上 8回2失点3敗目、年俸は87分の1も…日本のエース、オリ・由伸と堂々たる投げ合い

2023年06月14日 05:15

野球

阪神・村上 8回2失点3敗目、年俸は87分の1も…日本のエース、オリ・由伸と堂々たる投げ合い
<神・オ>7回、村上はゴンザレスに本塁打を浴びる(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0―2オリックス ( 2023年6月13日    甲子園 )】 阪神先発・村上は8回4安打2失点(自責1)で山本との投げ合いに屈し、3敗目を喫した。それでも堂々たる投手戦を演じ、甲子園の虎党を沸かせた。
 「粘れなかったのが悪いですし、あそこ(7回)のホームランも無駄だったので…」

 援護に恵まれなくとも、責任を転嫁する男ではない。両軍無得点の4回。味方の2失策が絡んだ無死満塁のピンチで東洋大の2学年先輩・中川圭に先制の右前適時打を浴びた。「あそこは絶対粘らないといけない場面だった。自分の実力不足。ダメですね」。7回にはゴンザレスに甘く入った直球を右翼席に運ばれ、2点目を失った。無四球で9三振を奪い、3試合連続8回以上を投げ抜いても2連敗で今季3敗目…。この日に関しては、投げ合う相手が悪かった。

 「いい投手なので、なかなか点が入らないというのは分かっていたので。それ(山本のテンポに乗せられて)で、いい感覚で投げられたのもあります」

 自身年俸750万円に対し、山本の年俸は実に約86・7倍の6億5000万円(金額は推定)。ただリーグこそ違えど、試合前まではともに5勝2敗で防御率も山本1・82、村上1・83と、今季成績に限ればほぼ互角だった。そして、この日も昨季まで2年連続「投手4冠」の球界最高峰エース相手に一歩も引かない投げ合いを展開してみせた。くしくも同じ112球を投じた同学年右腕のすごみを、見逃し三振、遊ゴロだった2度の打席で体感することができたのも、収穫だ。

 「打席に立てて良かったなと。真っすぐの質であったり、変化球のキレというのは体感できたので。ああいうボールを自分も投げられるようにやっていきたい」。胸を張れる敗北が、村上をさらに上の次元へ引き上げる。(阪井 日向)

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