阪神・岡田監督お手上げ…由伸相手に「何もできんかったな」関西ダービーワースト2安打零敗

2023年06月14日 05:15

野球

阪神・岡田監督お手上げ…由伸相手に「何もできんかったな」関西ダービーワースト2安打零敗
<神・オ>4回、空振り三振を喫する大山(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0―2オリックス ( 2023年6月13日    甲子園 )】 阪神は13日、守乱と拙攻が響きオリックスに敗れた。4回に内野陣に失策が2つ重なって相手に先取点を献上。ミスを挽回したかった打線も相手先発・山本の前に手も足も出ず8回まで2安打に抑えられ、終わってみれば今季6度目の零敗を喫した。3失策は今季ワーストで、2安打は今季最少。2安打以下での零敗は、66試合目を迎えた「関西ダービー」で初の屈辱となった。甲子園での連勝も7で止まり、2位DeNAには3・5差に迫られた。
 岡田阪神の根幹である守備が乱れた。4回、先頭の宗の一ゴロを、大山がイレギュラーに対応できずにはじいた。杉本の安打を挟んで無死一、三塁となり、今度は渡辺諒が頓宮の三ゴロを二塁へ悪送球。満塁で中川圭に右前へ運ばれ、先制点を許した。難攻不落の山本を相手に、この1点が重くのしかかった。

 「エラー絡みの最初の1点は痛かったよな。(1イニングに2つエラーが出ると)そら、点が入るやろ」

 岡田監督は半ばあきれ返るようにそう敗因を挙げた。8回には、渡辺諒が再び平凡なフライを落球。本職は二塁で、阪神移籍の今年から三塁に取り組む。佐藤輝に代わって出たこの日が、甲子園で三塁初先発。人工芝より難度が高いとされる土のグラウンドが重圧になったか、2つの失策を犯し、「出ている以上は難しいとか言っていられない。今日は本当にチームに迷惑をかけて申し訳ない」とうなだれた。

 チームの1試合3失策は今季ワーストで、交流戦の失策はこれで12球団最多13を数える。今回は失点につながる最悪の形になった。

 「いやいや、そらエラーで失点もするよ。百何試合もしたら。それをバットで取り返せばええやん。チームとして機能すればな」

 とはいえ失点は2。取られたら取り返せるのが野球ながら、山本相手のこの日ばかりは簡単ではなかった。8回までの4度の出塁は全て2死から。采配すら振るえず「何もできんかったな」とお手上げだ。相手の失策絡みでもらった7回2死満塁の好機も木浪が遊ゴロに倒れ、今季最多4万2625人のスタンドから大きなタメ息が漏れた。7戦ぶりの本拠地は、本塁がとにかく遠かった。

 「(山本は)初回から飛ばしていたから、7回くらい(に球威が落ちる)かなと思ったけど、落ちんかったよな、ホンマに」

 チーム方針の「低めを捨てろ」の指示も実らず、計2投手からわずか2安打。こちらは今季最少で、同6度目の零敗を食らった。66試合目の「関西ダービー」で、2安打以下に封じられるのは、これが初めての屈辱となった。打てず、守れず、打つ手なしで敗れ、2位・DeNAには3・5差に詰められた。それでも不思議と岡田監督はサバサバ。こんな日もある…と笑い飛ばすしかないのだ。(倉世古 洋平)

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