エンゼルス・大谷 2発でリーグ単独トップ20号 球宴ファン投票リーグ最多得票御礼

2023年06月14日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 2発でリーグ単独トップ20号 球宴ファン投票リーグ最多得票御礼
<レンジャーズ・エンゼルス>12回、勝ち越し2ランを放つ大谷(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス9―6レンジャーズ ( 2023年6月12日    アーリントン )】 御礼2発で単独キングだ。エンゼルスの大谷翔平投手(28)が12日(日本時間13日)、レンジャーズ戦に「2番・DH」で出場。7回の19号同点ソロに続き、延長12回にリーグ単独トップとなる決勝20号2ランを放った。オールスター戦(7月11日=同12日、シアトル)のファン投票第1回中間結果が発表され、リーグ最多の92万4182票。自身メジャー初の延長決勝弾での地区首位レ軍撃破に、感情が爆発した。
 右手の人さし指を掲げて一塁を蹴ると、三塁ベンチに視線を向けて両手を広げた。声にならない雄叫びもあった。延長12回、タイブレークの無死二塁からの決勝2ラン。求める勝利につながったからこそ、大谷の感情が次々にあふれ出した。

 「打っているシチュエーションも良かったので、なおさらうれしい。どうしても取りたい初戦だった。中継ぎも頑張ってくれたのでいい勝ちになったかなと思います」

 地区首位のレ軍との4連戦初戦。しびれる秋へ、負けられない「みんな気合が入っていた」という一戦だった。4―5の7回は内角低めシンカーを中堅左へ。今季最長タイの459フィート(約140メートル)の19号同点弾。確信し悠然とバットを投げたバットフリップに米メディアが「ルーブル美術館に飾りなさい」、「とにかくシビれる」と沸き立ったが、クライマックスは延長12回だった。直前の9回はフルスイングで空振り三振。強引なスイングだった教訓を生かし、初球のカットボールを力みなく払うように左翼席へ運んだ。

 日本選手初の3年連続20本塁打。昨年リーグMVPを譲り、19本塁打だったヤンキース・ジャッジを一気に抜き去りリーグトップに立った。5月30日(日本時間31日)時点で最大5本差を2週間で逆転。中堅左の2階席に飛び込んだ19号は、ジャッジのユニホームを着たヤ軍ファンが素手でキャッチしていた。

 この日発表されたオールスター戦のファン投票第1回中間結果では、DH部門の大谷が全体のリーグ最多92万4182票を集めた。リーグ最多得票なら2次投票を経ず、球宴先発出場が決まる。ここでも外野手部門トップでリーグ2位のジャッジに約8万票差。「本当にありがたい。それにふさわしいような内容をまた続けられるように頑張りたい」と自身初のリーグ最多得票選出を視野に入れた。

 7戦5発でシーズン47発ペース。46本塁打でMVPに輝いた21年を上回る量産態勢だ。何よりも首位相手に勝ち、2連勝で今季最多の貯金6。「オールスター前の大事なところではあると思うので、まだまだ(状態を)上げられるように頑張りたい」。首位レ軍に4連勝なら差は2・5ゲームまで詰まる。(笹田幸嗣通信員)

 ≪3年連続20発は日本選手初≫大谷が3年連続でメジャー自身4度目のシーズン20本塁打。日本選手では松井秀喜のヤンキース時代の04、05、07、09年とエンゼルス時代の10年の5度に次ぐ2番目の記録で、3年連続は初めてだ。また自身が持つ投手での100奪三振&20本塁打のメジャー記録を3年連続に更新した。また、日本選手の延長戦での決勝本塁打は、12年6月7日にブルワーズ・青木宣親(現ヤクルト)がカブス戦の延長10回にサヨナラソロを放って以来11年ぶり6本目だった。

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