大学球界に衝撃 亜大・生田監督が退任 昨年日本一も「体調優れず」

2023年06月14日 16:28

野球

大学球界に衝撃 亜大・生田監督が退任 昨年日本一も「体調優れず」
亜大・生田監督 Photo By スポニチ
 大学球界の名将が、「戦国東都」に別れを告げた。東都大学野球リーグ1部に所属する亜大の生田勉監督(56)が退任することが14日、発表された。
コメントは以下の通り

▼亜細亜大学 永綱憲悟学長
「長年、監督として硬式野球部を率いてこられた生田監督が、この度、退任となりました。監督の華々しい成果、また素晴らしい指導力を思うと残念な気持ちでいっぱいです。しかし、これは監督がご自身の判断で決められたことです。大学としてはそれを尊重したいと思います。今後は、新体制のもとで秋季リーグ戦での優勝、さらには日本一をめざしてまいります。なお、新体制については、後日改めて公表致します」

▼野球部 生田勉監督
「このたび、私ごとで大変恐縮ですが、亜細亜大学硬式野球部監督の職を辞することと致しました。今年の春以降体調が優れず、精神的にも体力的にも限界に近い状態で監督を続けて参りました。熟考した 結果、春季リーグ戦終了を以って退任するのが野球部と部員にとって最善だと考え監督退任することを決意しました。92年コーチ就任以来、長きにわたり大変お世話になりました」

 生田氏は柳ケ浦(大分)から亜大に進学し、社会人野球ではNTT東京(現NTT東日本)でプレー。指導者としては亜大でコーチ経験を積み、04年に監督就任。「昭和の頑固オヤジ」を自称し、規律とチームへの献身を重んじる熱血漢で知られた。

 18~19年には侍ジャパン大学日本代表の指揮を執り、昨春の全日本大学野球選手権優勝、明治神宮大会で3度優勝など亜大の黄金時代を築いた。教え子には巨人・松田、ソフトバンク・東浜、嶺井、広島・九里、DeNA・山崎らプロで活躍する一流選手らがそろう。

 昨春のリーグ戦は、生田氏の地元の大分で初めて開幕戦が行われた。創立91年目で同リーグの聖地である神宮球場を飛び出す地方開幕のため、生田氏は30回以上地元に通い、県庁や企業へのあいさつ回りに奔走するなど野球振興にも貢献していた。昨春は日本一に輝くも、同年秋は東都1部で4位、今春は3位に終わっていた。

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