巨人・岡本和 両リーグ最速20号 “令和の若大将”球団日本人右打者では原以来の一番乗り

2023年07月08日 05:30

野球

巨人・岡本和 両リーグ最速20号 “令和の若大将”球団日本人右打者では原以来の一番乗り
<巨・D>2回、岡本和が先制の20号ソロを放つ(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人1―2DeNA ( 2023年7月7日    東京D )】 打った瞬間、スタンドインを確信する当たりだった。2回先頭。巨人の4番・岡本和が、2ボール2ストライクから今永が投じた5球目、外角の151キロ直球を捉えた。打球はあっという間に左中間席に達した。
 「先頭だったので塁に出ることを考えて打席に入りました。最高の形で先制できて良かったです」

 2試合連続の先制弾は、6年連続の20号。両リーグ20号一番乗りは、球団の日本人右打者に限れば82年の原辰徳以来41年ぶりだ。この日は「オールドサマーシリーズ」の初戦で、東京ドームの電光掲示板はかつての後楽園球場をモチーフにした演出。外野席からの応援歌は、原、中畑、クロマティら懐かしの選手たちのメロディーが響き渡った。岡本和の打席では、かつて同じく4番を務めていた指揮官の応援歌が流れており、背中を後押ししてもらった。

 5日の中日戦では延長12回に右手に死球を受け途中交代。この日の試合前には「右手が(腫れて)ドラえもんみたいになったけど、大丈夫」と言いながら、いつも通りにフリー打撃などで調整し、スタメンに名を連ねた。

 今季から主将を務める右の大砲は、チームを引っ張るだけでなく、打席でもボールを引っ張っている。今季の20本塁打は、全て中堅から左方向。昨年までの5年間、20号到達までに右方向への一発は必ず放っていただけに、今年の打球方向は珍しい。多少、外寄りの球も、強い踏み込みではじき返せている証と言える。

 2打席目以降は2三振を喫するなど快音は聞かれなかったが、20本塁打に加え、50打点はリーグ2位。打率.317は同3位と、3部門で安定した数字を残している。連勝は2でストップしたが、首位・阪神とは4.5差。痛みにも負けない4番打者が、反攻の旗頭となる。(川島 毅洋)

 ≪球団右打者の6年連続20本塁打は長嶋に並ぶ2位タイ≫岡本和(巨)が今季20号。巨人打者の両リーグ最速20号は10年阿部慎之助以来13年ぶり8人目、19度目。日本人右打者では51年青田昇、58、68年長嶋茂雄、82年原辰徳に次いで41年ぶり4人目、5度目となった。また、岡本和は18年から6年連続20号。巨人で6年以上連続20本塁打は7年連続(07~13年)の阿部慎之助以来6人目。右打者では12年連続の原(81~92年)に次ぎ、長嶋(68~73年)に並ぶ2位タイ。

 ▽オールドサマーシリーズ 今回のDeNA3連戦では電光掲示板をかつての本拠地だった後楽園球場をモチーフにしたデザインに変更。選手の応援歌も主に80年代に親しまれた選手応援歌をモチーフにした復刻版に変更する。岡本和は原監督、中田翔は中畑清、ブリンソンはクロマティなど懐かしい応援歌が演奏される。

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