阪神・大山の痛恨ミス 「あの場面は200%セーフじゃないと。走る必要があったのか」解説者が指摘

2023年07月08日 21:44

野球

阪神・大山の痛恨ミス 「あの場面は200%セーフじゃないと。走る必要があったのか」解説者が指摘
<神・ヤ>6回1死二、三塁、ミエセスの右飛で三塁を狙うもアウトとなり、肩を落とす大山(手前右)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2-3ヤクルト ( 2023年7月8日    甲子園 )】 阪神は痛恨の走塁ミスが出て勝ち越しを逃した。
 1点を追う6回に大山が左翼線への二塁打を放って同点に。なおも1死二、三塁と勝ち越しの好機だったが、ミエセスの中飛は勝ち越しの犠飛になると思われたものの、タッチアップした二走・大山が三塁でアウト。これが三走・ノイジーの本塁生還より早いと判断され、得点は認められなかった。阪神はリクエストを要求も、判定は覆らず。場内からもどよめきが起こった。

 関西圏で試合を中継したサンテレビには、元阪神監督・真弓明信氏と、オリックス、ヤクルトで活躍した坂口智隆氏が解説として出演。問題の場面に対して、坂口氏は「距離的に、三塁ランナーのノイジー選手は、普通に還れると思うんです。スワローズの内野陣もはなからカットして、ホームにつなぐ気もあまりなかった。ですが、大山選手があそこで行くなら、あの場面は200%セーフじゃないともったいない。2アウト二塁で梅野選手だったらさらに追加点のチャンスで迎えれるので」と、走塁の判断を誤ったことを指摘した。

 さらに坂口氏は「あと(後ろ)のランナーというのは、こういう場面では、本当にセーフが確実ならばスタートを切るんですが、センターが直接サードにつないでくることもある」と細心の注意を払うべきだったと解説し、「あの場面のセカンドランナーは自分が単独のつもりで入った方がいい。100%、直接サードにつながれてもセーフなのであれば、スタートを切ればいいですし。でも、もしあそこで、どっちかな、セーフになれるかな、と思うのであったら、スタートを切らない方が、まだ2アウト二塁で得点圏で次の打者を迎えられるので。あそこは僕は走る必要があったのかな、と思いますね」と振り返った。

 ミエセスの中堅への飛球は若干、浅かった印象もあった。この打球で、ノイジーがホームでアウトになる可能性を感じたのなら、二、三塁間で大山が挟まれるおとりのプレー役に徹することもある。その場合は、三塁に一目散にスライディングするのではなく、坂口氏も「最悪、挟まれて、ですね」と、送球を確認するプレーだったと話した。

 坂口氏はオリックス時代の2011年に最多安打を獲得するなど、1545試合に出場した経験豊富な外野手。「走塁死の後、というのは流れが動く。昔から僕はそう教わってきた」と経験談を語っていた。

 結局、試合は2-3と1点差で敗れる結末となった。

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