東海大菅生のスーパー1年生が「完全試合」 40校から誘われた逸材左腕は「若林先生と野球をやりたい」

2023年09月03日 17:34

野球

東海大菅生のスーパー1年生が「完全試合」 40校から誘われた逸材左腕は「若林先生と野球をやりたい」
1次予選の初戦で6回参考ながら完全試合を達成した上原慎之輔(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 【秋季高校野球 東京都大会一次予選   東海大菅生10―0多摩大聖ケ丘 ( 2023年9月3日    東海大菅生グラウンド )】 今春の選抜に出場した東海大菅生(東京)が10―0で多摩大聖ケ丘に6回コールド勝ちし、1次予選の初戦を突破。新チームから指揮を執る若林弘泰監督の下、リスタートを切った。同氏は昨年8月に部員への体罰があったとして1月に日本学生野球協会から4カ月の謹慎処分を受け、監督解任となっていた。
 来春の選抜を目指す初戦でスーパー1年生が躍動した。先発した背番号14の左腕・上原慎之輔(1年)が6回参考ながら完全試合を達成。5連続を含む10三振を奪った。自己最速は138キロという直球、スライダー、鋭く落ちるチェンジアップでテンポ良く投げ抜いた。

 「自分の仕事ができたと思います。初回に球が浮いてしまうことがあったんですけど、フォアボールを出さずにリズムよく投げられたところがよかった。完全試合は人生初です。試合中は全然意識していなくて、試合終わって“おめでとう”と言われて気づきました」

 早くも実力を発揮した1年生。中学時代には全国制覇を果たした大阪、神奈川の名門など40校以上から誘いを受けたが「若林先生と一緒に野球をやりたかった」と東海大菅生に進学。入学後は同じ投手として今秋ドラフト候補に挙がる大型右腕・日当直喜(3年)から「マウンドに上がったら“打てるのものならば打ってみろ”という気持ちで投げろ」とアドバイスを授かり、打者に向かって行く気迫を身に付けた。

 「若林先生からは性格がプレーに出ると言われている。日頃の寮生活が乱れると野球につながってくるので意識しています。自分はまだ体が細いので、走り込みとウエートトレーニングで体を大きくしていきたい。一戦必勝で優勝できればいいと思います」

 選抜出場を目指すチームに頼もしい新星が現れた。(柳内 遼平)


◇上原 慎之輔(うえはら・しんのすけ)2007年(平19)4月18日生まれ、埼玉県ふじみ野市出身の16歳。南畑小1年から野球を始める。富士見東中では浦和ボーイズに所属。50メートル走6秒6。遠投110メートル。憧れの投手はヤクルト・高橋。1
メートル77、77キロ。左投げ左打ち。

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