川藤幸三氏「契約更改も情があるのが阪神」 わずか2安打でも給料アップさせた驚きの“交渉術”とは…

2023年09月03日 19:53

野球

川藤幸三氏「契約更改も情があるのが阪神」 わずか2安打でも給料アップさせた驚きの“交渉術”とは…
阪神OB会長の川藤幸三氏 Photo By スポニチ
 阪神の川藤幸三球団OB会長(74)が2日に放送されたフジテレビ系「ジャンクSPORTS」(土曜後5・00)に出演。現役時代、わずか2安打に終わったシーズン後の契約更改で給料アップをつかみ取った驚きの“交渉術”を明かした。
 番組では先週に引き続き巨人と阪神のOBが集結。阪神OBとして川藤幸三氏をはじめ、江本孟紀氏(76)、藪恵壹氏(54)、桧山進次郎氏(54)の4人が参加。巨人OBからは角盈男氏(67)、岡崎郁氏(62)、高橋尚成氏(48)、清水隆行氏(49)の4人が参加し、MCの「ダウンタウン」浜田雅功(60)と両軍の“因縁のライバル関係”について爆笑トークを披露した。

 川藤氏は良いアピールとして「契約更改も情があるのが阪神」と断言。自身のキャリアについて19年間で211本のヒットを放った“代打の神様”として紹介されると「ちょっと待って。1年間で211本のヒットなら見事よ。だけどそっから先はないの。19年もかかっとるの」と自虐コメント。

 94年イチロー(当時オリックス)が日本初のシーズン210本安打を達成したことに触れ「イチローは一年で210本。(あれはワシのために)1本だけ残してくれたんや」と持論を展開した。

 自身の現役時代を振り返り「ワシなんかどうなのかなって数字しか残せていなかった」とポツリ。シーズン後の契約更改は“綱渡り”の連続だったと説明。76年は15打数2安打に終わったにも関わらず給料アップをつかみ取ったという“交渉術”を明かした。

 川藤氏は最初に「社長、ハンコ押します1000万円下さいって」とアピール。当時の球団社長が「1000万円ってなんや?お前今なんぼ貰っとる?」と驚きの声を上げると、川藤氏は「360万円です」と即答。再び社長から「なんぼ打った?」と聞かれた川藤氏は「2本です」とキッパリ答えたという。

 さらに重要だったのはここからの交渉だったとし「その時に掛布が野手で3000万円ぐらい。そして自分が最低保証の360万円。アイツらレギュラーはもらって当たり前。ワシは補欠。こんな数字アテにならん。社長、それだけの腹があるんやったらどんぶりでいきましょうや。ハイ、好きなだけ書いてくださいよって」と迫ったと説明した。

 この“交渉術”にMCの浜田が「もう、めちゃくちゃや」と呆れ顔。それでも川藤氏は「社長からコレでどうや?って見たら50万円上がってた」と話した。

 続けて浜田から「クビの宣告はなかったんですか?」と質問が飛ぶと、川藤氏は「3回くらいありました。でももう、そんなことばっかりの繰り返し。だからジャイアンツだったら“問答無用”でクビ飛んでますよね」と返答。これを聞いた角氏は「とっくに飛んでますね。川藤の“か”の字もないです。だってヒット1本100万円以上するんですよ」と話し、スタジオ爆笑。

 一方で江本氏は浜田から阪神に情があるのか問われ「ないです。俺なんかそんな交渉したことないし、金はケチられてケチられて…その変わり好き放題できましたけどね。門限は守らないキャンプも練習も好き放題。何にも言われなかったです安く抑えられてるので」と否定。川藤氏のような選手は“特別”だったとアピールした。

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