西武・外崎がこだわる投手との間 三振の内容にも変化が

2023年09月20日 08:30

野球

西武・外崎がこだわる投手との間 三振の内容にも変化が
17日ロッテ戦の初回、佐々木朗希から2点適時二塁打を放った外崎 Photo By スポニチ
 「打撃は水もの」。打者は好調だと思っていても突如、調子を崩すことがある。調子の良し悪しは当てにならないという野球用語だ。レギュラーシーズンは143試合を戦うプロ野球。好不調の波の中、投手との「間」にこだわっているのが西武の外崎修汰内野手(30)だ。17日のロッテ戦で佐々木朗から放った決勝の2点二塁打は13打席ぶりの安打だった。
 1日のソフトバンク戦から8試合は31打数14安打、打率・452と最高のスタート。このままシーズン終盤まで突き抜けるように見えた。しかし、12日の同戦から4戦は16打数で、わずか1安打。7打席連続三振を含む12打席無安打を味わった。結果だけ見れば短期間で一気に調子を崩したように見えたが、「三振が続いてしまっただけで感覚的には悪くない。タイミングが変とか、そういう感じじゃないので気にしてない」と引きずることはなかった。

 結果として出たのが、佐々木朗の157キロを捉えた右翼線への二塁打。詰まりながらもヒットゾーンへ。ボールをより長く見られている証拠だった。今季、右方向への安打は23本(18日時点)で最近3年間では最も多い。「今年多いですね。僕からしても。近いポイントで打てているし、追い込まれてからの対応が違う」と逆方向の打球に感じるものがある。

 最も意識しているのがタイミング。鍵となるのは右脚に体重を乗せる時間だ。その時間が短すぎると、ボールを見られる時間が減ってボールになる変化球に手が出やすい。逆に長すぎると、内角で詰まらされるケースが増える。頭で分かっていても実戦は難しく、最後に頼りになるには自身の感覚。「体重を残しすぎてもダメだし、残さなくてもダメ。本当にシーズン通して同じにするのは難しい」。もちろん、投手によって変わるタイミング。絶妙な間合いを常に模索し続け、ヒットゾーンを広げている。

 変わったのは三振の“質”だ。「ここ2、3年は緩い変化球に振らされた三振が多かったけど、今年は粘った中で三振。それは“しょうがない”と割り切れている」と外崎。7打席連続三振も「水もの」だけでは片付けられない内容があった。(記者コラム・福井 亮太)

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