オリ3連覇 「中嶋マジック」の正体は?選手の証言から探った 力を引き出す名指揮官の言葉

2023年09月20日 21:25

野球

オリ3連覇 「中嶋マジック」の正体は?選手の証言から探った 力を引き出す名指揮官の言葉
5月24日の楽天戦で、サヨナラ本塁打を放った紅林を中嶋監督(左)が出迎える(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス6-2ロッテ ( 2023年9月20日    京セラD )】 オリックスは20日、ロッテに勝利し、パ・リーグ優勝を決めた。これで21年からリーグ3連覇。球団としては75~78年の4連覇以来で、イチローを擁した95、96年の連覇を超えた。パ・リーグとしても90~94年に西武が5連覇して以来の快挙。グリーンスタジアム神戸(現ほっと神戸)で優勝を決めた96年以来の本拠地Vで、群雄割拠のパを駆け抜けた。
 3連覇は中嶋監督の手腕なしには語れない。巧みな用兵で勝利をもたらす「中嶋マジック」は今年も健在だった。選手の力を引き出す的確な言動とは。選手の証言から「マジック」の正体を探る。

【中嶋マジック】
 ☆「内角を投げきれ」 7月30日の日本ハム戦で今季初先発した東にかけた一言。「“インコースをしっかり投げきれ”とだけ言われた。多くのことを言われていないので自分としては楽だった」。投球の幅が広がって1年ぶりの勝利を挙げた育成出身右腕は以降も先発陣の一角として活躍した。

 ☆「ほしがるな」 8月23日に約1カ月ぶりに1軍昇格を果たした西野は25日のロッテ戦で5回に89日ぶりの安打、6回にも同点打を放って逆転勝利に貢献。「“ヒットをほしがるな。勝手に出るから”と常々言われていた」と感謝した。

 ☆「腕を下げてやってみようか」 4月に育成から支配下登録になった小野はシーズン中に勧められ投球フォームを変更。スリークオーターで臨んだ8月6日の西武戦では制球難が改善され、救援で155キロを計測。「上手の時より指にもかかっているし、いい感じだと思う」と実感した。

 ☆サヨナラ被弾翌日に起用 阿部は8月4日の西武戦で9回にサヨナラ被弾。翌5日に1点優勢の7回2死一塁で山下を好救援した。「正直うちの監督、コーチは優しすぎる」と意気に感じた。

 ☆「下で、もがいてこい」 杉本は夏場に調子を落とし8月に2度の2軍落ち。「下で、もがいてこいと言われた。2軍では体のキレを出すことを一番意識した」。猛暑の舞洲で振り込み、9月5日に1軍復帰。同9日のロッテ戦で決勝3ランを放った。

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