【データで見たオリックス3連覇】球団初!由伸が3年連続貯金10 先発投手は12球団最多16人を起用

2023年09月20日 21:10

野球

【データで見たオリックス3連覇】球団初!由伸が3年連続貯金10 先発投手は12球団最多16人を起用
<オ・ロ>中嶋監督胴上げ(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス6-2ロッテ ( 2023年9月20日    京セラD )】 オリックスは20日、ロッテに勝利し、パ・リーグ優勝を決めた。これで21年からリーグ3連覇。球団としては75~78年の4連覇以来で、イチローを擁した95、96年の連覇を超えた。パ・リーグとしても90~94年に西武が5連覇して以来の快挙。グリーンスタジアム神戸(現ほっと神戸)で優勝を決めた96年以来の本拠地Vで、群雄割拠のパを駆け抜けた。
 以下、今季のオリックスを主なデータで検証してみた。

 ★黄金時代の到来 パ・リーグ3連覇は90~94年に5連覇した西武以来。オリックスとしても阪急時代の67~69年、75~78年以来3度目だ。昨季までの2連覇はシーズン最終戦以降にV決定でマジック点灯なし。今季は8月26日にM24を点灯させると着実に数字を減らし、全月で月間勝ち越しでVなら84年以来だ。また、セパ両リーグで関西の球団が優勝は、1964年の阪神と南海以来59年ぶり2度目になる。

 ★名将に肩並べた 新人監督からの3連覇は86~88年の西武・森祇晶監督に次いで中嶋監督が2人目。西武は85年も優勝しており、優勝以外のチームを引き継いでの3連覇は新人監督に限らず中嶋監督が初めて。

 ★全員が戦力 開幕前に開催されたWBCに山本、宮城を派遣した影響を考慮してか、先発投手に起用したのは12球団最多の16人。経験豊富な山崎福を中5日で5度起用した一方、若い山下を中心に中6日以上も多用して負担を軽減。開幕1軍登録後に昇格させた延べ126人は12球団最多(次点は巨人の109人)で、指揮官が口にする「全員が戦力」を体現した。

 ★打線の穴を感じさせず 2連覇に貢献した吉田正がレッドソックスへ移籍し、打力低下が心配されたが杞憂に終わった。西武からFAで獲得した森が68試合で4番に座り、昨季の吉田正(12度)を超えるリーグ最多15度の勝利打点で貢献。チーム最多出場の中川圭、首位打者を狙う頓宮も好打を連発し、チーム打率・249ながら、得点圏ではリーグトップの・269と勝負強さが光った。

【山本由伸投手のデータ】
 ★絶対的エース 3年連続の投手4冠が視野に入る。目下14勝6敗の貯金8。3年連続15勝なら球団では76~79年山田久志以来。3季以上連続で貯金10以上なら07~09年ダルビッシュ(日)以来プロ野球8人目(9度目)で、球団では初になる。

 ★新フォーム効果 今季から左足をほとんど上げない新しいフォームに改良。与四球率1・56と走者得点圏での被打率・158は、ともに規定投球回に到達した19年以降の5年間で最良と進化を続ける。

 ★レジェンド級の貢献度 リーグMVPの最有力候補で、3年連続受賞なら他球団を含めても76~78年山田久志、94~96年イチローの球団OBしかいない。

(数字は18日現在)

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