阪神・森下“勝負バット”実戦でテストしていた!大胆ルーキー「1軍で試せる機会」2種類を打席ごとに交換

2023年09月20日 05:15

野球

阪神・森下“勝負バット”実戦でテストしていた!大胆ルーキー「1軍で試せる機会」2種類を打席ごとに交換
阪神・森下 Photo By スポニチ
 阪神の森下翔太外野手(23)が19日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で取材対応し、クライマックスシリーズ(CS)、その先にある日本シリーズに向けて勝負バットを選定していることを明かした。14日の優勝決定後は、重さが異なる2種類のバットを実戦でテスト。3試合、16打席連続無安打は、ルーキーらしからぬ大胆な取り組みの“代償”だった。伝統の一戦のシーズン最多18勝が懸かるきょう20日からの巨人2連戦(甲子園)も、ポストシーズンも、岡田監督、虎党の皆さん、心配はご無用だ。
 16打席も無安打が続けば気分がめいるはずだが、虎のドラ1森下は並のルーキーとは違った。7連戦と8連戦の間にできた休日。9月でも元気な太陽の下、鳴尾浜の虎風荘から姿を見せ、不振の真相を明かした。

 「重いバットを使ってみたり、まあいろいろと試しているので。結果は出なくてもしょうがないかなと思っているので」

 14日の優勝決定後は、「いい意味で1軍で試せる機会」と捉えていた。865グラム前後と880グラム前後の2種類のバットを「打席ごとに変えたりしているので」と試行錯誤を繰り返している。開幕前から使う軽い方と、「長打力を売りにしたい」という理由でシーズン途中で取り入れた重い方のどちらが金のおので、銀のおのなのか。ポストシーズンへ、最終の見極め作業をしていたのだ。

 前日18日の試合後、岡田監督から「全然アカンもんな。ちょっと疲れもあると思う」と気遣われたが、そんな言葉がもったいないくらい、本人はピンピンとしていた。「こうやって早く優勝が決まって、試せる期間をつくれるチームはないと思うので。いい経験として、プラスに捉えたい」

 もちろん、結果が出なければ外されることを承知している。「ある程度、結果を残さないと、CSで、またスタメンで出ることもなくなってしまうと思う」。20日からの巨人2連戦は、勝負バット選びと結果の二兎(にと)を追いながら打席に立つ。勝利を呼べば、現在並んでいる伝統の一戦のシーズン最多勝(17勝)を塗り替えられる。ルーキーとしては立派な打率・236、10本塁打、41打点の成績を残り11試合でさらに高め、より3番打者にふさわしい数字にすることが理想だ。

 「自分もこの結果じゃ満足してないんで。もっともっと上の数字を目指したいので」

 無我夢中で突っ走ってきた疲労は「しんどい部分もありますけど、楽しい面もある。そこまできつさを感じていないかもしれない」と意に介していない。CSファイナルステージは18日から。成長を信じ、一試合も無駄にしない。(倉世古 洋平)

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