ソフトB・近藤 3冠あるぞ 1―0決勝弾でトップ並ぶ25号 打点もトップ85、打率は・300

2023年09月30日 05:00

野球

ソフトB・近藤 3冠あるぞ 1―0決勝弾でトップ並ぶ25号 打点もトップ85、打率は・300
<ソ・西>6回、ソロ本塁打を放つ近藤。投手・今井(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク1―0西武 ( 2023年9月29日    ペイペイD )】 ソフトバンクは29日の西武戦で、0―0の6回1死から近藤健介外野手(30)が、リーグトップに並ぶ25号決勝のソロ本塁打を放ち1―0で勝利した。単独2位を死守し、3位楽天とのゲーム差を1、4位ロッテと1・5に広げた。近藤は打点との2冠に浮上した。また先発の有原航平投手(31)は8回2安打無失点で4年ぶり10勝目。チームとしても01年から23年連続で2桁勝利投手輩出となった。
 全身のパワー全てがバットから打球に伝わる。速度167キロ、角度30度で伸びた当たりはバックスクリーンまで届いた。近藤が6回1死で放った先制のソロアーチ。2試合ぶりの一発となる25号でポランコ(ロッテ)、浅村(楽天)、万波(日本ハム)と並んでパ・リーグ本塁打王争いのトップに立った。

 近藤は「完璧な当たりだった」と一発の余韻に酔いしれた。5回までわずか1安打に抑えられていた西武の先発・今井がカウント2―2から投じたスライダーを全力スイングで粉砕。「ランナーもいなかったので、ある程度は大きい(長打)のもイメージしながら最高の結果になった」と推定飛距離130メートルの特大アーチを喜んだ。

 昨季まで在籍した日本ハムでは本塁打が出にくい札幌ドームが本拠地で、シーズン自己最多は21年の11本だった。それが倍増以上の25本塁打をマーク。ペイペイドームにはホームランテラスが設置されているが、その恩恵は関係ない。飛距離130メートル以上はこれで6本目と文句なしの一発が目立つ。

 21年東京五輪や今春WBCで吉田(レッドソックス)、大谷(エンゼルス)に触発されて、長打力アップに取り組んできた。身長1メートル71と歴代のスラッガーたちと比べて体格は恵まれていないが、長打率・527もリーグトップで「一番の目標に掲げていた」と満足げだった。

 トップに立ち続けている打点も85とし、同僚の2位・柳田に5差をつけた。打率・300で同・307の頓宮を追いかけ、ひょっとしたら3冠もと思わせる活躍ぶりだ。藤本監督は「しっかり働いてくれている。今日もいいところでホームランが出た」と最敬礼していた。

 本拠地最後の5連戦の初戦を制し、CS争いする3位楽天に1ゲーム差、4位ロッテに1・5ゲーム差をつけた。「毎日、勝利に貢献できるように。チームが勝つのが一番いい」。チームのために全試合に出場する近藤には、タイトル以上に重要なものがある。 (森 寛一)

 《30本未満でキングなら11年ぶり》近藤(ソ)が決勝の25号ソロを放ち、ポランコ(ロ)、浅村(楽)、万波(日)と並ぶ本塁打リーグトップに浮上。同一シーズンの複数本塁打王は1リーグ時代の36年秋の藤村富美男(タイガース)、山下実(阪急)、古谷倉之助(金鯱)各2本と43年の岩本章、加藤正二、古川清蔵(いずれも名古屋)各4本の3人が最多。2リーグ制以降は、21年の村上(ヤ)、岡本和(巨)まで2人は11度あるが3人以上となれば初めて。また、30本未満で本塁打王なら12年中村(西=27本)以来11年ぶり。

おすすめテーマ

2023年09月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム