巨人2年連続Bクラス 原監督の進退「真剣に考える」あと1年契約残るもオーナーは続投明言せず

2023年09月30日 05:30

野球

巨人2年連続Bクラス 原監督の進退「真剣に考える」あと1年契約残るもオーナーは続投明言せず
練習中、フェンス際を歩く原監督(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 巨人・山口寿一オーナー(66)が29日、都内ホテルで行われたオーナー会議に出席。来季が3年契約最終年となる原辰徳監督(65)の続投を明言せず「真剣に考える」と繰り返した。3年連続でリーグ優勝を逃し、この日、3位・DeNAが勝ったことで4位が確定。球団史上初の同一監督の2年連続Bクラスとなった指揮官の進退は、予断を許さない状況となった。
 山口オーナーの表情は終始、険しいままだった。3年連続でリーグ優勝を逃し、優勝争いにも加われなかったシーズン。「誠に厳しいですよね。ペナントの奪回ということを目標にしてスタートしたけれども、優勝争いに絡むこともできなかった。ファンの皆さんには大変申し訳ないシーズンになってしまった」と、まずはファンに向けて謝罪した。

 球団最長となる今季17年目の指揮を執った原監督は、今季が3年契約の2年目。同オーナーは最終年となる来季の続投について問われると「来季のことは真剣に考えなきゃいけない。契約についてどう考えるかも含めて真剣に考える必要があるだろうという考え」と明言を避けた。この日、3位・DeNAが阪神に勝ったため、2年連続の4位、Bクラスが決定。同一監督の2年連続Bクラスは球団史上初の屈辱となった。同オーナーは現状を重く受け止め「真剣に考える」と繰り返し、慎重に決断していく意向を示した。

 今季は投打に精彩を欠いた。投手で2桁勝利は戸郷のみ。昨年からの課題だったチーム与四球数は396個でリーグワースト2位と改善できなかった。打線も決定打を欠く試合が増え、昨年よりも4度多い、零敗15度も同2位だった。18年ぶりにリーグ優勝した阪神には6勝18敗1分け、2位の広島には8勝17敗と上位2球団に借金21と大きく負け越す屈辱の戦いぶりだった。

 同オーナーは、3年目の秋広、ドラフト4位ルーキー門脇ら若手選手を積極起用した点は「若い選手を使うということは、監督は最初から意識をしてくれていたと思っている。活躍をして成績を残してきたという選手もいますからね、それはさすがだと思っています」と一定の評価を口にした。だが、チーム再建への思いを強くしている。「真剣に考える」結果がどんな決断となるか。混沌(こんとん)とした状況となった。(川島 毅洋)

 ≪同一監督での2年連続Bクラスは球団史上初≫DeNAが勝ったため、試合のなかった巨人の4位が決まった。チームの4位以下は昨年の4位に続き11度目。うち、2年連続4位以下は05、06年の5位(堀内監督)→4位(原監督)以来17年ぶり2度目だが、前回は監督が交代。巨人で同一監督による2年連続Bクラスは原監督が初めて。巨人がCSを逃すのは17、22年に次ぎ3度目で2年連続は初めて。

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