阪神・大山 月に向かって3戦連発!「中秋の名月」に美しい弧を描き看板直撃の今季最長135M弾

2023年09月30日 05:15

野球

阪神・大山 月に向かって3戦連発!「中秋の名月」に美しい弧を描き看板直撃の今季最長135M弾
<D・神>2回、大山は左越えソロを放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3―5DeNA ( 2023年9月29日    横浜 )】 横浜の夜空に浮かぶ「中秋の名月」は、美しい満月だった。球場の誰しもが見上げた秋のシンボルですら、阪神・大山が放つまばゆい光に嫉妬したかもしれない。1点を追う2回先頭。カウント1―2から、石田のスライダーを一閃(いっせん)。重力にあらがい、どこまでも飛んでいきそうな弾丸は、左翼席最上段の看板を直撃した。
 「追い込まれていたが、甘い変化球にうまく対応できました」

 20年8月8~10日以来、3年ぶりとなる3試合連続の18号ソロ。推定飛距離135メートルは、もちろん4番にとって今季最長の数値だ。試合前時点で今季8打数1安打と苦戦していた先発左腕からの一撃。この集中力こそ一時期のスランプからの脱出を予感させる証左だ。

 3タコに終わった25日の中日戦(バンテリンドーム)後、4タコの森下とともに岡田監督から「もう全然あかんやんか、あんなもん。ただバット振ってるだけ」とやり玉に挙げられた。ここで腐らないのが大山。指揮官のムチを力に変え、翌26日のヤクルト戦(甲子園)から鮮やかな3戦連発だ。

 DeNA戦では今季6本目となり、カード別最多の本数。そして横浜スタジアムでは同5本目。こちらも甲子園以外の球場別では今季最も多い。DeNAとは、10月18日から始まるCSファイナルSで激突する可能性もある。試合は敗れたものの、大山の怖さをしっかりとハマの戦士に植え付けた。

 「しっかり反省して、あした(30日)また試合に向けて頑張る」

 悔いもある。第2打席以降、3打席連続で三振を喫した。本塁打を放った石田からは3回に直球で見逃し三振を奪われ、1点を追う5回1死満塁では、この打席から登板した右腕・宮城の前に再び直球に手が出ず見逃し三振。8回先頭ではエスコバーの変化球攻めに屈し、最後はボール球のチェンジアップにバットが空を切った。だがこれも、嵐の前の静けさ。ピークはCSに持っていけばいいことは、大山が一番分かっている。(八木 勇磨)

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