THANK YOU SHOHEI!米記者が解説者がリポーターが大谷のエンゼルス6年間を振り返る

2023年09月30日 02:30

野球

THANK YOU SHOHEI!米記者が解説者がリポーターが大谷のエンゼルス6年間を振り返る
大谷の隣で会見を聞くフレッチャー記者(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 エンゼルスの大谷翔平投手(29)は16日に右脇腹痛で負傷者リスト(IL)入りし、残り試合の欠場が決まった。19日に右肘の手術を受け、その後は自宅で安静。今季終了後にはFAとなり、去就は全米でも注目の的だ。今季最後の「Monthly Shohei」9月編は、ルーキーイヤーの18年からの6シーズンを間近で見てきた地元メディアが大谷との交流を振り返り、感謝の言葉を並べた。 (取材・柳原 直之)
 エンゼルスの今季も残り3試合。右脇腹痛と右肘手術で一足早く今季終了した大谷の6年間の奮闘をねぎらう声が絶えない。1年目の18年から取材する地元紙オレンジカウンティー・レジスターのジェフ・フレッチャー記者は「この6年は素晴らしかった。ここまで二刀流ができるとは誰も信じていなかった」と改めて賛辞を贈った。

 フレッチャー記者は昨夏に大谷に関する本を日米で出版し、11月に初来日。今春キャンプでは大谷から「日本滞在はどうだった?」と英語で声を掛けられた。「日本での写真を見せて、どこに食事に行ったかなどを話した。数分間の会話だったが全て英語で楽しかった」。英語版、日本語版の本をそれぞれ渡し「喜んでくれた」という。真摯(しんし)に取材を続ける姿に、大谷も一目置いている。

 大谷からの信頼度の高さでは、地元中継局「バリースポーツ・ウエスト」の解説者のマーク・グビザ氏も負けていない。現役時代にメジャー通算132勝、球宴選出2度を誇るグビザ氏も18年から何度もインタビューを重ね、大谷からは愛称の「グビー」と呼ばれる仲になった。昨年は大谷が好きな米ドラマ「ストレンジャー・シングス」の話で盛り上がり「彼の好きなキャラクターはダスティン(主人公の友人)だ」とうれしそうに明かす。

 19日の手術後には水原一平通訳を通じて携帯電話で「状態はどう?」とメッセージを送信。「良い感じだよ。連絡ありがとう」と返信があったという。

 大谷は今季終了後にエ軍の保有期間の6年が終了し、FAとなる。エ軍残留の可能性だけでなく、高校時代から獲得に熱心なドジャース移籍の可能性など、さまざまな情報が米メディアをにぎわせている。フレッチャー記者は「彼は勝つチャンスがより高い別の場所で試したいのでは。でももしここに戻ってきても驚かない。エンゼルス30%、ドジャース40%、残りはその他。私は彼のプレーを見るのが大好きなんだ」と話せば、グビザ氏も「野球界はもちろん、スポーツ界全体でもこれ以上の選手はいない」と太鼓判を押す。

 ありがとう、翔平――。激動の6年間が終わり、大谷が信頼を置く彼らからの感謝の念は尽きない。

 ▼ジ・アスレチック サム・ブラム記者(21年6月からエンゼルス担当)彼は心が読みづらく謎めいた人物だ。自分自身のことに集中しているからだと思う。何より野球を愛していることが一番の魅力だと思う。通訳を通して質問しているけど、明らかに僕の英語は理解しているね。エンゼルスはキャリアを通してずっと過ごしてきた場所。恐らくここにとどまってくれるんじゃないか。

 ▼バリースポーツ・ウエスト エリカ・ウエストン(22年からリポーター)今季の残り試合欠場が決まった後にベンチに姿を現した時の翔平はクールだった。若い選手に積極的に話しかけ、映像を見せて打撃指導していた。これまでは試合への準備や徹底した栄養管理などで模範を示す沈黙のリーダーだったが、プレーできなくなると声を使うリーダーになっていた。これから何が起こるか全く分からないが、エンゼルスのユニホームを着てまた会えることを望んでいます。

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