阪神・森下 満塁機三振で悔し涙!直後に岡田監督に交代命じられるも…CSへ「切り替えて頑張ります」

2023年09月30日 05:15

野球

阪神・森下 満塁機三振で悔し涙!直後に岡田監督に交代命じられるも…CSへ「切り替えて頑張ります」
<D・神>5回、チャンスで空振り三振に倒れ、ベンチで涙ぐむ森下(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3―5DeNA ( 2023年9月29日    横浜 )】 阪神・森下翔太外野手(23)は29日、DeNA戦で無安打2三振に倒れ、悔し涙を流した。1点劣勢で迎えた5回無死満塁からの第3打席は空振り三振。直後に交代を命じられ守備からベンチに退いた。7月28日の広島戦でも前川が試合中に涙を流す場面があった。若虎たちがプロの高い壁に直面。チームは9月2度目の2連敗で同カードは5連敗を喫した。日本一奪回を狙う上でもドラフト1位ルーキーの反発力が求められる。
 森下の目は大粒の涙であふれていた。1点劣勢で迎えた5回無死満塁からの第3打席。絶好の好機でドラ1ルーキーのバットは空を切った。先発左腕の石田が2ボール2ストライクから投じた5球目。見逃せば完全なボール球となるワンバウンドのチェンジアップに体が反応した。

 「自分の納得する打席が送れていない。アウトでもいい内容にしていきたい」

 うつむきながら三塁ベンチに戻ると、人目をはばからずタオルで目元を何度もぬぐった。隣に座っていた佐藤輝、木浪が異変を察知して声をかけた。悔しさ。ふがいなさ…。結果の出ない焦りから感情を抑えられなかった。結果は3打数無安打2三振。その姿をじっと見ていた岡田監督が断を下した。

 「あんな姿を見せられへん。それは失礼やんか。お金払って見に来ているお客さんに」

 直後に首脳陣から交代を命じられ、守備からベンチに退いた。打席では同じミスを繰り返した。初回2死からの第1打席は2ストライクからの3球目、ワンバウンドのチェンジアップに空振り三振。続く3回1死からの第2打席では1ストライクから再びワンバウンドの低めチェンジアップに空振り。3球目は中途半端なスイングで外角直球を引っかけて三ゴロだった。5回の3打席目の好機を合わせると、実に4度もワンバウンドのチェンジアップを空振りした。

 これでリーグ優勝を決めた翌日の15日から計12試合で打率・128(47打数6安打)だ。不振ぶりは明らかだった。この日も試合前練習では入念に準備。何度もタイミング、スイング動作を繰り返すなど不振脱却へ向けて試行錯誤を続けていた。しかし結果はついてこなかった。

 「自分で崩れていってる。ボール球を振って。ずっと同じことの繰り返しやろ。自分で分からんとあかんよ。ストライクは全部、見送りで振っているのはボール球やで」

 岡田監督は厳しい表情を崩さなかった。残り3試合は出場させない可能性がある。とはいえ、指揮官の言葉は、期待の裏返しでもある。プロの壁を乗り越えろ!立ち上がれ。まだまだ戦いは続く。レギュラーシーズンを終えても、ポストシーズンが控えている。「切り替えて頑張ります」と森下。下を向く暇はない。(石崎 祥平)

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